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テーマ:ヨーロッパ旅行(4198)
ヴォルテッラの町の北側には、ローマ時代の劇場跡が発掘されています 現在も発掘は続いていて、調査によると、時代はちょうど紀元前、後ということ。 劇場の周囲には公共浴場の跡なども発見されていて、付近一帯が考古学研究公園となっています。 丘陵の斜面を利用してすり鉢状の劇場をつくるのは古代人の知恵。 ちゃんと音響なども考えて、観客席の段差などを作ったりしたということですから、スゴイの一言ですネ! こうして、2000年以上の歴史を感じる遺跡が残っている反面、自然の摂理によって、失われようとしている場所もあります それがココ、バルツェ。 ローマ劇場跡からみたところなのですが、丘の上にある建物は11世紀に建てられた修道院。その修道院の向こう側が、実は毎年少しずつ崩落を続けている断崖になっているのだそうでして、本当はあの修道院のほかにはエトルリア時代の墓地や教会などもあったのに、長い間の大地の侵食、崩壊によって、がけ下に呑み込まれてしまったんだそうです ただひとつ、ぽつんと残った修道院も、周囲の土地がどんどん崩れていったため、現在では放棄されて廃屋になってしまっているそうです。 断崖の近くまでは車や徒歩で行くことができるそうですが、私たちは時間の都合で行くことができませんでした。。。機会があったら、崩れてしまう前にもう一度、がけの反対側から見てみたいものです。 数千年を経て残るものもあれば、数百年で姿を消すものもある。 自然の営みにはやはり、かなわないのですネ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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