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テーマ:ヨーロッパ旅行(4187)
カテゴリ:LOMBARDIA ~ミラノ周辺の町~
クレモナを出発して少したった頃、とある駅に電車が到着。 ぼんやりと景色を眺めていた私ですが、駅の名前を見て「おっ!」と身を乗り出しました 駅の名前はポンテ・ダッダ(Ponte D'Adda)、アッダ川の橋、という意味です。 アッダ川はコモ湖の東側、レッコ湖に源を発し、ロンバルディアの大地を潤しながらやがてポー川となってアドリア海へ注ぐ流れです。 レッコやブリアンツァでのアッダ川の風景はこのブログでも何度も紹介していますが、あるときはゆったりと、またあるときは急流となって、アルプスを背景に雄大な景色を見せてくれる、大好きな川。 思わず、バッグにしまったガイドブックを取り出して地図を眺めると、アッダ川という名前はどうやらこのあたりまでで、クレモナに入るともう、ポー川と名前が変わってしまうようでした。 そういえば、来るときもこのあたりで川を渡ったんだっけ。 何気なく見ていた風景も、ちょっとしたことでものすごく意味のあるモノに見えてきたりするものですよね♪ 何度も遊びにいった周辺の小さい町や、マンゾーニの小説にも描かれているアッダ川の、いわば南端ともいえる風景を見ることが出来るということで、カメラを出して窓に張り付いていると。。 山間の峡谷を走るように流れていたアッダ川は、豊かな大地をのびやかに、ゆったりと横たわっていたのでした ちなみに。。。 こちらはレッコ湖から流れ出したアッダの起点。 ここからブリアンツァの山の谷間を縫って、ダ・ヴィンチのトラゲットや美しい遊歩道のエコ・ムーゼオといった風景をつくり・・・ 雄大なアルプスを背景にしてゴルゴンゾーラへと下ります。 マンゾーニの小説、いいなづけの主人公、レンツォが夜陰にまぎれてベルガモ領へ逃れるときに渡ったのもアッダの流れ。レンツォはアッダの水音を懐かしい友人の声のように感じた、と書かれていましたが、思いもよらないところでアッダという名前を目にした私も、なんだか懐かしい気持ちでいっぱいになってしまったのでした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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