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カテゴリ:スピリチュアル・ライフ
次の質問者の方はキリスト教信者の方でした。
日々の小さなことに感謝するという教えを守って生活されていることを話され、 法王のお話とキリスト教の教えが重なるところがあるように感じた、と言われました。 法王は、「すべての宗教の基本は同じです。 あなたの信じるキリスト教では神の存在を受け入れ、神が作られた自分、 その自分と他者への限りない愛を説いているでしょう。 私たちが信じる仏教では神の存在は認めていませんが、すべては因果応報とし、 光明の心で慈悲を育んでいきます。 このように宗教が違っても、基本となるメッセージは同じなのです」 このとき、私はダライ・ラマ法王を最初に強く意識した時を思い出しました。 それは9.11ニューヨーク同時多発テロ事件が起きた後のことでした。 米国はもとより多くの国でイスラム教の信心の過激さに対する批判が強かった時に あるTVのインタビュー番組でダライ・ラマ法王が 「みなさんはイスラム教のことをよくわかっていないと思います。 イスラム教も立派なひとつの宗教です」とおっしゃっていました。 「自分が信ずる宗教の指導者でありながら他の宗教を尊ぶダライ・ラマ法王って 何て凄い人なんだろう」と私は思いました。 その時から私はダライ・ラマ法王について大きく関心を持つようになりました。 このキリスト教信者の質問者の方のおかげで、私が法王を強く意識し、 尊敬するきっかけを思い出させてもらえました。 この場に足を運んでよかった、と思った瞬間のひとつでした。 時間の都合で次の方が最後の質問者になりました。 最後の方はチベット密教を信じる尼僧さんでした。 密教の修行について質問されていました。 法王は「法典の第○章」というように具体的に話をされていました。 話が仏教書や書いてある教えだったりと、密教信者ではないとよくわからないことだったので 話の内容は割愛させていただきます。 予定終了時間を過ぎてしまい、法王が「次の予定があるので今日はここで終わりにします。 また次の機会に質問を受けます」とおっしゃられました。 法王への花束贈呈を十名近くの方(金メダリストの石井選手も花束を贈っていました)が行い、 法王と記念撮影をされていました。 法王が壇上から去るのを会場全員で拍手をして見守った後、 今回の講演会の会計報告がされ、チケット販売等の収入から会場費等の経費を差し引いた 500万円強がチベット支援に寄付されることがわかりました。 この日のダライ・ラマ法王の講演を振り返ると、私は法王がとても論理的な方だと知り、 物事を常にきちんと考え検証していくことの大切さを教えていただきました。 考えることを面倒くさがって、つい「わからな~い!」って言ってしまうけれど これは単に逃げているだけなんですね。 考える=求める努力をすることで、答えを引き寄せるのだということを学びました。 ダライ・ラマ法王ご自身はスピリチュアルなパワーを一切信じない、と おっしゃっていましたが、 精神性を高める努力をされている人が放つオーラが法王から出ている のは事実だと思います。 これが受け取る人によってはヒーリングパワーになるような気がします。 英語のヒヤリングでかなり疲れましたが、とても心に収穫が多い日になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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