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2019.12.14
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カテゴリ:国際政治

 昨日の緊急日記でも述べたように、3年半も混迷したイギリスのEU離脱(ブレグジット)に決着がついた。

​◎「離脱疲れ」で保守党大勝​
 一昨日12日に行われたイギリスの総選挙は、ブレグジットを掲げるジョンソン首相(写真=投票日の翌日、勝利を得て支持者と握手)のもとの保守党が予想外の大躍進となった。過半数の326議席を大きく超える364議席を得て圧勝、サッチャー政権時代の1987年の総選挙以来の大勝利だ。



 イギリスの世論調査に基づく事前予想は、2016年6月の国民投票、2017年6月の総選挙と2度続けて大外れの番狂わせになり、今回も事前の保守党優位に懐疑の声が聞かれた。しかも一時は20ポイント近くも離れていた保守党と労働党の支持率の差が、選挙が近づくにつれ1桁差にまで縮まり、終盤で保守党苦戦も予想されていた。
 それが予想外の保守党の大勝となった。
 この大きな理由は、イギリス国民のブレグジット疲れがある。国民投票以来、3年半もブレグジットの是非だけが争われ、国政は一歩も進まなかった。少なくない人たちの間で「離脱疲れ」が広がり、ブレグジット関連のニュースを見るのも嫌だ、という人たちまで現れた。
 ジョンソン首相は、国民の「もうウンザリだ」という声を巧みに拾い上げ、勝利に結びつけた。

​​◎ブレグジットに曖昧、左派姿勢が拒否された労働党
 保守党の大勝と対照的に、党内の不一致からブレグジットの是非を曖昧にして、2回目の国民投票で決すべきだとした左派コービン党首(写真)に率いられた野党の労働党は203議席に留まり、154議席だった1935年以来、ほぼ1世紀ぶりの大敗を喫した。



 ブレグジットに曖昧な態度が国民に嫌気され、さらに主要産業の国有化などという時代錯誤の旗を掲げた左翼のコービン党首には、国民の中でも強い警戒感・忌避感があった。
 結果を受け、さっそくコービンは党首辞任を表明した。後任にブレア時代のような穏健・現実的な党首を立てないと、世界に広がる社民主義、左派の退潮の機運もあり、党再生は不可能だろう。​

​◎新たな混迷の火ダネ、スコットランド独立問題​
 この結果で、先月にEUとまとめたジョンソン首相のシナリオどお、来年1月末にイギリスはEUを円満離脱するだろう。
 離脱によって、工業・金融などでイギリス経済の先細りは避けられないが、新たな国内混乱の芽も生まれる。
 それは、明確にEU残留・スコットランド独立を求めるスコットランド民族党(SNP)が、改選前の35議席からスコットランドの議席(全59議席)の8割超を得る48議席と大勝したことだ。
 同党のスタージョン党首は、2014年にもスコットランド独立を問う域内住民選挙を実施し、その時は過半数獲得に失敗した。しかし今回は、大英帝国がEUを離脱する。スコットランドは独立のうえ、EUに加盟するという選択肢は、スコットランド住民の多くの支持を受けるだろう。
 つまりブレグジットにケリがついても、新たにスコットランド独立問題がイギリスを揺さぶることになる。となれば、新たな混迷の始まりだ。その動きは、北アイルランドの分離・アイルランドとの統合の動きも引き起こす。
 イギリス国民の離脱疲れは、癒やされることはないだろう。

昨年の今日の日記:「存在感のない野党のそのまた存在感のない立憲民主党、枝野の独裁極まる」






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Last updated  2019.12.14 05:41:39



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