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2021.10.13
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カテゴリ:経済
​ 久しく意識しなかった為替相場が動いている。ただ、その方向は為替と言えば、かつてのような大騒ぎになる円高ではなく、円安方向だ。昨日12日は、ついに1ドル=113円台になった(イメージ図)。



​◎アメリカの原油高が為替相場を揺さぶって「悪い円安」に​
​ 円安に振れているのは、アメリカの原油先物市場で原油先物が騰勢を強めているからだ。11日の原油先物期近物は一時、1バレル=82ドル台に乗せた。約7年ぶりの高値である(写真=油田汲み上げ)。これでインフレ懸念が高まり、債券相場も売られた。つれて、株価も下落した。


 債券安=金利高でドルの妙味が高まり、ドルが買われている。円安は、その裏返しだ。
 さて、一時期、円高は日本の交易条件を悪化させ、株価にも景気にも「悪」だと見られていた。しかし最近の日本の輸出企業は海外シフトを強めているので、必ずしも円安で交易条件が良くなるわけではない。
 むしろ輸入品の価格が上がるので、これ以上の円安は日本経済にとってマイナスとなる。現状は「悪い円安」と言える。したがって東京株式市場は、大幅に下げた。

​◎原油高・円安で電気料金値上げへ​
 この円安、そして原油高で、心配されるのは、日本の物価、である。特に原油・LNG価格は、商品そのものの値上がりの他、円安が上乗せされるので、様々な分野に悪影響を与える。
​ 既に東京電力など主要4電力の家庭向け電気料金は、11月に年初から平均13%、原発が依然停止したままの東京電力の場合は同17%高くなる。​
 東京電力の場合、今年1月の電気料金の基になった2020年8月~10月の燃料費の平均は、原油1キロリットル換算で2万1800円だったのに、11月の電気料金の基になる今年6月~8月の燃料費は同3万7600円と7割超も高くなった。原油高の他、為替の円安が効いたためだ。

​◎原発を動かさずに原油高・LNG高・円安を乗り切れるのか​
​ 本日記で何度も書いているが、ヨーロッパの天然ガスの指標価格であるオランダ「TTF」先物は、1メガワット時当たり160ユーロを突破、過去最高値を更新し続けている()。



 この価格は、原油価格に換算すると、1バレル=80ドルに相当するという。
 つまりヨーロッパの天然ガス価格の年初比5倍近い急騰が、原油相場を刺激し、こちらも上昇基調を強め、それが回り回って円ドル為替相場に影響している。
​ 日本の場合、特に東京電力で、原発が全く動いていない(写真=動かない原発の象徴の柏崎刈羽原発)。原油相場、LNG相場、さらに円相場に全く弱い状況になっている。


 武漢肺炎パンデミックで、この2年間はそのニュースばかりで、政治も武漢肺炎に振り回される一方だった。何しろ菅政権という一国の首相のクビが飛ぶほどの大騒ぎだった。
 その一方で、エネルギー安保は全く顧みられなかった。
 武漢肺炎が一服しつつある今、日本の経済の死命を制するエネルギー安保にもっと注目しなければならない。
昨年の今日の日記:「タバコ、黄昏れ模様の値上げ、いずれは1箱1000円に、そして喫煙率は1桁%に」​





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Last updated  2021.10.13 06:00:11



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