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2022.07.11
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カテゴリ:国内政治
​ 安倍元首相のテロによる死去の2日後の昨日10日に行われた参議院選挙は、予想どおり非業の死を遂げた安倍元首相への同情の上積みもあり、自民党が大勝した(写真)。


 立憲民主党は大きく議席を後退させた。昨秋の衆院選に続く敗北で、代表の泉健太は詰め腹を切らされるかもしれない。

​◎1人区で大勝が議席押し上げ、これは安倍元首相の遺産だ​
 改選議席125の単独過半数を制した。特に議席を押し上げたのは1人区での圧勝で、28勝4敗、2013年以来の大勝利となった。1人区は、衆院の小選挙区に相当し、1票でも多く勝った候補が当選する。同情票の上積みのあったことが示唆される。
 憲法改正に前向きな自民、公明、維新、国民民主の4党の議席も、非改選を含めて改憲の発議に必要な3分の2を越えた。
 憲法改正、なかんずく9条の改正は、志半ばで逝った安倍元首相の悲願だった。岸田グズ政権は、国民から託された勝利の議席は安倍元首相の遺産と心得て、必ずや憲法改正を成し遂げるべきである。

​◎「重し」が取れた? 岸田​
 さて、参議院選挙を大勝のうちに終えた自民党と岸田グズ政権は、衆院解散が無しとすれば、向こう3年間、国民の審判を受ける国政選挙の無い「黄金の3年間」となる。
 保守の最大の重鎮、かつ自民党内最大の実力者で、海外でも評価の高かった安倍元首相がテロで失った後、自民党と岸田グズ政権はどこへ行くのだろうか。
​ 間違いないのは、岸田の自由度が格段に増した、ということだ(写真=安倍氏の死去を伝える記者会見で)。これまで自民党総裁選の決選投票で最大派閥の安倍派がほぼ一致して岸田に投票し、政権成立に大きな力となった関係で、岸田はどうしても安倍氏に遠慮し、時には安倍氏の提言・忠告を受け入れてきた。​



 心理としては、「ウザい」ということだろう。それが、もう今後、無い。重しが取れた思いに違いない。

​◎山口4区の安倍氏の椅子の後継不在​
 自由度を増したことで、もともとリベラルだった地金が出てきて、憲法改正に後ろ向きになるのではないか、という懸念がある。これが、懸念で終わればいいのだが、参院選後に本格化するはずだった改憲の原動力の喪失は、何と言っても「痛い」のは否めない。
 安倍氏に代わって、岸田に注文を付けていく保守のリーダーが不在なのも、不安の1つだ。高市氏は後継の1人だろうが、派閥に属さず、党内基盤は弱い。また政治経験も、安倍氏と比べれば雲泥の差がある。
 さらにもう1つの注目は、安倍氏の選挙区の山口4区の後継である。
 安倍氏には、子どもがいない。つまり世襲先がいないのだ。安倍家外からの後継となると、あまりにも突然だったためにまだ星雲状態だろう。

​◎安倍氏の抜けた山口県の穴は​
 しかし、内心ほくそ笑む向きもあるに違いない。
 というのは、山口県は次の総選挙から、選挙区が1つ減って、3小選挙区になる。
 安倍氏死去前は、現在の4選挙区すべてが自民党の議席だった。つまり、どうしたって次の選挙では1人がはみ出る。
 それが安倍氏が欠ければ、現職3人ですんなり収まる。
​ そして一番恩恵を受けるのは、隣接する山口3区の林芳正・外相(岸田派)だろう。前回の総選挙で、林氏は現職だった河村建夫・元官房長官を引退に追いやって、強引に参院から鞍替え出馬し、当選した(写真)。​



 しかし安倍氏健在だったら、林氏ははみ出す側の1番手だった。もし安倍氏の後継が名乗りを上げても、選挙区調整では林氏の方がはるかに強いだろう。
 安倍氏死去という大惨事にほくそ笑むとは穏やかではないが、たぶん林氏の心中としてはそんなところではないか。

昨年の今日の日記:「名画『カサブランカ』を観る:ナチ・ドイツ支配を逃れ自由を求めて北アフリカのモロッコに集まる難民たちの中に咲いた花」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202107110000/​





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Last updated  2022.07.11 04:57:00



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