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2023.10.08
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カテゴリ:現代史


 ウクライナへの武力侵攻と4州の一部占領と自国領への編入という驚くべきテロリスト国家ロシアの無法ぶりは、同じ旧ソ連の一部だったアゼルバイジャンの武力行使のよるナゴルノカラバフの武力「解放」を誘った。

​◎停戦監視のロシア軍は何もできないと見切ったアゼルバイジャンの軍事侵攻​
 国連安保理常任理事国だってやってるのだから文句はあるまい、というアゼルバイジャンの振る舞いだった。たしかに武力「解放」されたナゴルノカラバフは、国際的には独立国として認められておらず、アゼルバイジャンの一地方とみなされてきた。しかし、ここには長年定着していたアルメニア系民族がいた。だからこそ、テロリスト国家ロシアも、アゼルバイジャンの一方的行動を抑止しようと、軍を送って平和維持活動を行っていた。
 平和維持活動のために駐留しているロシア軍は、ウクライナに手いっぱいで何もできない、と見切ったアゼルバイジャンは、9月19日、突如としてナゴルノカラバフに武力侵入すると、早くも翌日にアルメニア側は無条件降伏をした。
 これにより、アルバニア系住民が1991年に樹立した「ナゴルノカラバフ共和国」は、2024年1月までに解体されることになった。

​◎アルメニア系住民の10万人以上が故郷を捨てて難民に​
​ だが前述のように、ここには約12万人ものキリスト教徒(アルメニア正教)のアルバニア系住民がいた。彼らはイスラム教シーア派のアゼルバイジャンからの迫害を受ける立場に追いやられ、実に10万人以上が難民としてアルメニアに逃れた(写真=トラックに満載のアルメニア系難民)。


 家と職業、故郷を失ったアルメニア系住民は、この苦しみ、憎しみを絶対に忘れないだろう。アゼルバイジャンは、将来の課題を抱えたと言える。
​ またアゼルバイジャンには、アルメニアから分断された飛び地がある(地図)。ここの住民は、安全保障に大きな不安を抱え込むことになる。​



 民族紛争の難しさは、一筋縄ではいかない。

​◎独立コソボにセルビアが軍事的威嚇​
 この問題は、さっそくコソボとセルビア間の衝突に波及した。
 アルメニアが降伏した直後の9月24日、重武装したセルビアの戦闘員がコソボ北端に侵入し、橋を占拠した。これを制止しようとしたコソボの警官が1人殺害された。
 その後、コソボ側は特殊部隊を増援し、銃撃戦が展開された。
​ 長年、停戦が保たれていたコソボ・セルビア間が一挙に緊張した(写真=緊張の中、セルビア南部のを視察に訪れたセルビアのブチェビッチ国防相=中央右=と軍幹部ら、26日)。


​ もともと旧ユーゴスラビアの解体に伴い、最後まで残ったセルビアの自治州だったコソボの独立戦争が発端だった。コソボ自治州はアルバニア人が9割を占めていたため、セルビアからの独立を求め、長年の戦争の結果、2008年2月に独立宣言を行った(地図)。​



 むろんセルビア側は認めず、戦闘が続いたが、NATOの軍事介入でセルビア側が敗北し、コソボは独立を達成した。

​◎新たな民族紛争の危機​
 我が国を含め、アメリカ、EU諸国など、世界の113カ国がコソボ共和国を承認しているが、セルビアはもちろん、国連安保理常任理事国のテロリスト国家ロシアとスターリニスト中国は承認しておらず、そのためコソボはいまだに国連に加盟できない。
 そうした状況で、アゼルバイジャンの軍事的勝利で、セルビアはコソボに介入を始めたのだ。セルビアには、同じスラブ系としてテロリスト国家ロシアが支援している。
 ただ、国連未加盟とはいえ、コソボはアメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどが承認している。独立戦争では、NATOがセルビアを爆撃し、コソボ独立を支援した(ただしコソボはNATO非加盟)。
 セルビアも、大規模軍事侵攻はできない。9月24日の衝突は、セルビア側の瀬踏みだった可能性が高い。

昨年の今日の日記:「奥日光の旅(1):半月山再チャレンジに道を間違え自動車道を歩く羽目に」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202210080000/​






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Last updated  2023.10.08 05:36:53



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