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カテゴリ:環境
僕は、コーヒーが好きだ。朝は、ドリップ式でいれたコーヒーが欠かせない。 このコーヒーは、喫茶店などで出すアラビカ種である(写真=アラビカ種の豆)。そのコーヒー、アラビカ種に2050年問題があるという。 ◎栽培適地は熱帯の昼夜寒暖差の大きい高地 アメリカのコーヒー研究機関のワールド・コーヒー・リサーチによると、温暖化の影響で、アラビカ種の栽培地が狭まりつつあり、2050年までには栽培適地は半減するという。 現在のアラビカ種の栽培適地は、北緯25度から南緯25度の高地。アラビカ種は、熱帯の植物だが、昼夜の寒暖差が大きい高地を好む。それが温暖化で、少しずつ狭まっているらしい。 ◎エチオピア、タナ湖の島でコーコーの木を見た 僕は2016年にエチオピアを旅した時、タナ湖(下の写真の上)の中央に浮かぶ島で初めてコーヒーの木を見た(下の写真の下)。赤い実を収穫し、中の種子=豆を取る。 言うまでもなくエチオピアは、モカコーヒーの名産地で、エチオピアの数少ない輸出産品である。ナイル川の源流に当たるタナ湖は、熱帯の標高1800メートルの高地にある。アラビカ種の栽培条件に合致する典型的産地である。 さて、となると、差し当たって温暖化の進行を食い止める手段はないから、2050年は今よりさらに地球全体は暑くなっていると考えた方がいい。 すると大産地のブラジルを初め、かなりの産地が失われる。 対策は、暑さに強い品種改良だが、大産地のブラジルでも零細農家が多いという。エチオピアは、言うまでもない。 ◎需要が高まる一方、供給は先細りの危機 品種改良した新しい苗木を植え替える余裕があるのかどうか。 コーヒーは、世界的にも需要が高まっている。所得水準の高まった途上国での需要が盛り上がっているからだ。それなのに供給が細ると、コーヒー豆が値上がりするのは避けられない。 もう安価なコーヒーは飲めないかもしれない。 昨年の今日の日記:「奥日光の旅(4):ミズナラ、ダケカンバなどの深い森を歩く」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202210180000/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.10.18 04:48:01
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