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カテゴリ:美術
元気が余っているのに体を動かせないストレス発散のため、またDVDを見る。今回は「天才の秘密~ミステリアスピカソ」である。何の知識も期待も無くランダムに借りてきたのだが、これが大当たり!すごく刺激的な作品だった。生きてキャンバスに向かうピカソは上半身裸、下半身は短パンというカジュアルなスタイルで絵を描き、引き締まってがっしりした上半身にも驚いた。
パブロ・ピカソ 落書きのような描き始め 作品解説かと思っていたら、パブロ・ピカソの作品作りの過程を、克明にカメラで追ったドキュメンタリー映画だった。1956年にアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督が撮ったもので、その年のカンヌ映画祭では審査員特別賞を受賞。'84年にはフランス政府から国宝に指定されたという名作らしい。 ピカソが紙の上に筆を走らせる様子がリアルタイムで記録されて行く。簡単な線が幾つか集まって、やがてそこに具体的な絵がおぼろげな輪郭を現し、見る見るうちに1枚の絵になっていく。筆使いは無邪気で奔放、幼児の落書きのように見えるのだが、線は寸分の狂いもなく、どの線も的確に、あるべき位置にまるで計算されたように描かれる。 そのよどみのなさ、ほんの一本の曲線が裸体になり、鳥になり、分割されて陰影がつき、大画面になる。もう驚き!!。どうしてあの順番で絵を書くのだろう?凡人の頭では想像できない。これぞ天才と感じ入った。
なかでも「花」が「金魚」になり、「金魚」が「にわとり」となり、「にわとり」が「悪魔」のイメージとして完成する一枚の作品は自由自在な表現が流動的に顕われ、製作の過程が一目瞭然、目を奪われた。どうしてあんな着想が浮かぶのか?変幻自在の描きぶりに驚愕した。 とにかく驚いて目を見張り続けた。紛れもない天才だ。あれだけ淀みなく筆が進むなんて、努力の成果だけではできないと思った。 いいものを見た。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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