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カテゴリ:旅
4月29日月曜日。故郷松山を出て18歳から22歳まで過ごした高知に高速バスで移動した。朝から雨ではりまや橋も雨で煙っていた。牧野植物園を見学した後、土佐電鉄の可愛い電車に乗って朝倉まで行き、母校・高知大学を訪れた。休日で学内は閑散としていた。正門前の栴檀の木が巨木になっていていやでも過ぎ去った歳月を感じさせてくれた。昔、入った学生食堂や小間物屋など全て跡形もなかった。
昭和40年にこの大学に入学し、私の人生の中で最も輝いている4年間を過ごした。貧しい家庭出身で苦学生だったが音楽にかける情熱と自己実現の意欲に満ち満ちていた時代だった。 正門から学内を望む 当時は全て木造だったが今は近代的建築 雨に濡れた学内は人影もなく、当時の校舎配置を思い出しながら歩いた。まず最も通って思い出多い教育学部へ。立派になり過ぎていてかってとは違うよそよそしい雰囲気だった。音楽棟も施錠されていて入れなかった。昔は一年中解放されていたのでいつでも練習できたのだが。更にサークル活動の部室がどこかにあるはずだと学内を彷徨った。一番遠い学生会館の奥に部室があった。昔の面影は皆無で時代の流れを感じたものの、懐かしい看板や新入部員勧誘の看板を見つけてとてもほのぼのした気持ちになった。 教育学部 このサークルで毎日バイオリンを練習していたあの日々。 学部も部室も見れたので満足した。自分の青春の軌跡を確認し、振り返ることができた。再び土佐電鉄のチンチン電車に乗って大橋通のホテルに向かったのだった。今日も充実した一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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