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2010.07.17
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"時間があるなら、本を読むのではなくものを考えてみる"という丸谷才一の教え(?)に反し
「考えるのは後、後」とばかりに、積読状態にあった本を片っ端から読んでいる私。

前作を読んでいたので、引き続き読んでみたのが『ルポ貧困大国アメリカ2


ルポ貧困大国アメリカ2

アメリカ型市場経済と規制緩和こそが日本再生の鍵とばかりに
"ぶっ潰す"と某政治家が言っていたのがほんの数年前。

ならば、日本がモデルとしたアメリカの社会は上手く行っているのかという
視点から、民営化された学資ローン地獄の実態、頓挫した国民皆保険制度の導入
刑務所の民営化と囚人を超低賃金の労働力として使うことで巨額の利益を上げる企業など
「貧困」というテーマで"そんなに(むしろ全然?)上手くは行っていない"側面を
描いている。

ここまで酷くないにしろ、"自己責任"論と"勝ち組・負け組"や"格差社会"という
言葉が渦巻き、誰もが何となく漠然とした将来への不安を抱える日本への
警告のように受け取れる。

この本を読んでいたので、気になったのが今日の朝日新聞「be」(赤い方)の
コラム「やっぱりフジマキに聞け」で取り上げられている経営者の報酬のこと。

一民間で働く者としては、会社が存続しなければ雇用の継続は無い訳だし
利益が上がらなければ昇給やボーナスカットもある訳で、利益を出さなければ
経営者として優秀でないというのは当然だと思う。

産み出される"利益"が会社の本業によるもの、つまり本体事業への会社の理念から生まれる
創造性や独創性、革新性によって生まれる商品やサービスからの"利益"であるなら
経営者の報酬が高額でも当たり前じゃないかしら。

けど、アメリカでは時にリストラ、アウトソーシングのみ大胆に行って
ほんの数期経営者を務めただけで巨額の報酬(退職金)をもらう経営者がいるけど
それは果たして「優秀なリーダー」なのか、個人的にはかなり疑問。

会社の体質改善のためにリストラやアウトソーシングが必要なことはあるけど
それだけやれば利益が上がる訳じゃなくて、一時的に業績が回復したように見えるのは
リストラによるコスト削減に過ぎない。
リストラだけで株価を維持し続けるのは難しい。
結局、消費者や利用者に支持されようと思えば、問題になるのは会社の本業の方だもの。

自社の強みや立ち位置をよく理解していて、それを従業員を巻き込んで
独創的な商品やサービスとして展開できる経営者の元でなら、働いてみたいと思うし
消費者として購入してみたいと思う。

けど、「コスト削減」しか常に頭になく、利益を出すためには何かを削ることが必要
(たとえば人件費だけじゃなく、研究開発費なども)という発想しかない経営者がいる
会社で働くのは嫌だな。

『ルポ貧困大国アメリカ』を読んでいて、アメリカの市場経済至上主義
規制緩和と民営化という点から、そんなことをつらつらと考えてしまった休日でした。





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Last updated  2010.07.17 17:01:18
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