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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:加瀬亮
実は、公開後すぐに
これもレイトで見てきたんだよね。 内容的に、長くは公開してないんじゃないかとおもって。 そして、なかなか記事書けずに随分経っちゃって ベル・カント とらわれのアリア BEL CANTO(2017年アメリカ) 監督:ポール・ワイツ 脚本:ポール・ワイツ 原作:アン・パチェット あらすじ 南米某国の副大統領邸で、実業家のホソカワ(渡辺謙)が経営する会社の 工場誘致をもくろむ主催者が企画したソプラノ歌手のロクサーヌ・コス (ジュリアン・ムーア)のサロンコンサートが開催された。 ホソカワ、通訳のゲン(加瀬亮)、現地の名士や各国の大使らが集まり パーティはスタートしたが、突然会場になだれ込んだテロリストたちによって 副大統領邸は占拠されてしまう。 緊迫した空気の中、ロクサーヌの歌をきっかけに、貧困で教育なども受けてこなかった テロリストたちと、教養に溢れた人質たちとの間に親子や師弟関係にも似た交流が 静かに生まれ始める・・・ 1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件から着想を得ている、とのことですが 96年のこの事件、結構覚えている。 全世界にニュース映像流れていたと思うし。 そして、膠着状態だと思っていたら、警察が一気に突入して テロリスト全員射殺という結末。実際の事件は、4か月もかかって人質解放でしたが かなり近い内容だったと思います。 歌唱部分はもちろん吹替なんだけど やっぱジュリアン・ムーア、芸達者って感じだね。 どっしりと真ん中に存在した作品だった。 テロリストの中には、歌を歌いたい少年がいて ちゃんと習ったわけではないから調子が外れちゃったりして 周りに笑われたことが恥ずかしくて、最初は嫌がるんだけど 声がとてもきれいだから、とロクサーヌが面倒を見てくれる。 テロという行為を肯定するのではないのだが、 どうしてそうしなければならなかったのか、という過程を見てしまうと テロリストにも追いたかった夢があり、実現したかった生活があり、 だんだん味方したくなってしまうし、 心を通わせ始めた人質の面々との交流がほほえましくなってくる。 加瀬亮目当てでもちろん見たのだけれど 英語が堪能なご本人も手こずった、英語以外の通訳が大変すぎて ストレスで肩上がらなくなった、とまでインタビューで答えています。 劇中、英語はもちろん、一番多かったのはスパニッシュかな、南米舞台なので。 他、ロシア語やらフランス語やら六か国語を話す通訳のゲンという役で、それだけでも さすがに大変そうだな、と思ったが、パンフのインタビューでは ジュリアン、ムーアや渡辺謙も現場でセリフを変えてくるから それを現場で通訳しないといけなくて、気絶しそうだった、そうです 日本人二名、ジュリアン・ムーア以外の他の役者は、 メキシコやグアテマラ出身など、本当に中南米系の役者さん。 だからこそ、よりリアルで緊迫感があり、説得力があった。 まあでも、どんな題材でも アメリカ映画なので、いらんのでは?というロマンスもあるわけですよ 本作でいえば、渡辺謙×ジュリアン・ムーア、 加瀬亮×マリア・メルセデス・コロイ(カルメン役) が、私からするとやや強引な感じでくっつくのだよね。 極限状態で、そうなるか??と思いつつ、カルメンと夜を過ごすようになる加瀬亮は 相変わらず、細身だけどいいカラダしてんな・・・(そっち?)と アンテナ以来の裸シーンに感慨深くなった 極限状態の中、 政府によって邸の水を止められてしまったが、コスの歌声で配水を復活させることができ そこから少しずつ人質とテロリストたちの交流が始まっていく。 コスは少年に歌を教え、 ゲンはマリアに言葉を教え、他にも開放されたら自分のところで働かないか、 と少年の身元を引き受けたり、庭で一緒にサッカーをしたり 食事を共にしたり・・・ 解決が見えない人質事件なのに、ちゃんと解決してテロリストたちの 本来の主張や目的、その後の生活がどうにかいい方向に向かえばいいのに、、、 という思いは 一瞬で甘かったことが思い知らされるラスト。 政府軍の強行突入、テロリスト全員銃殺、で 大混乱の中、ホソカワはかばったために銃撃され、 ともに生活してきた少年や少女のテロリストたちも目の前で銃殺される、 もう居た堪れないラスト。 ほとんどの人質は無事に保護され、 また歌を歌うロクサーヌ・コス。 やはり生き残ったゲンは、同じ思いを共有した彼女のマネージャーなのかな、 傍で行動を共にしていました。 とにかく、軍が突入してきて銃を乱射し、 テロリストたちが次々に銃弾に倒れていく下りは、 スロー映像だったかな、、、そういう印象だったのかな、 ちょっと記憶が曖昧ですが、ただひたすら悲しく切なかった。 あれが本当に解決の策だったのか? 一つも言い分を聞かないのか? でもあれがおそらく現実。 テロは許されないし。 と思っても、やはりどちらの言い分も見てしまっているから やるせなかったなあ。 ちょっと重たいかもしれないが、 機会があったら是非。 なかなか記事あげられずにいたら、 2020年4月24日(金) Blu-ray&DVD発売 ってなってた はやっ ◆◆ベル・カント / アン・パチェット/著 山本やよい/訳 / 早川書房 ベル・カント とらわれのアリア DVD [ ジュリアン・ムーア ] ベル・カント唱法 その原理と実践/コーネリウスL.リード/渡部東吾【1000円以上送料無料】 ベル・カント とらわれのアリア 【Blu-ray】 【送料無料】アンテナ スペシャル・エディション/加瀬亮[DVD]【返品種別A】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.02.24 18:19:19
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