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カテゴリ:ポピュラー音楽など
半年ほど前に買って、繰り返し聴いている一枚のCD。
『「浜辺の歌」変奏曲』と『ピアノのための「からたちの花」』という、それぞれ作曲者自身が、自分の歌曲を基に作った2つのピアノ曲を収めたもの[東芝EMI(1995年)TOCT-4025]。 2曲ともピアノ演奏は、小原孝。 なんと巧いのだろう。 流麗。荘重。軽快。繊細。 「浜辺の歌」変奏曲: この変奏曲の楽譜は、1980年頃に、国立音楽大学で発見されたものだという。つまり、「浜辺の歌」が作られてから65年ほど、世の中には知られていなかったことになる。 「浜辺の歌」という歌を聴くと、僕は、晩夏の海を思い浮かべる。 この変奏曲を、僕は次のようなイメージを持って聴いている(あくまでも個人の勝手な印象に過ぎない)。 主題。 晩夏。 さざ波。 徐々に深まる秋。 うねり。 波。 転調して冬。 重く淀む水面(みなも)。 再び転調。 春。 躍動感を増す海。 巡ってくる夏。 「浜辺の歌」は、成田為三が、東京音楽学校に入学した翌年(大正4年)に作曲したものであることを、このCDで初めて知った。なんとなく、壮年の時代の作品だと思っていたので、この点も驚きであった。 ピアノのための「からたちの花」: こちらの曲は、「からたちの花」が作曲された大正14年から三年後、昭和3年に、山田耕筰が、作詞者の北原白秋に捧げたものとのこと。 華麗なカデンツァが付けられた前半。 いくぶんかの“たゆたい”を経て、穏やかな終結へ。 この曲は、聴き終えた後、やや物足りない気すらするのだが、それは『「浜辺の歌」変奏曲』のほうが素晴らしすぎるからだろう。 このCDは、僕の掲示板にメッセージを残して下さった、全ての方々に御奨めしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月18日 23時24分22秒
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