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2003年12月12日
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半年ほど前に買って、繰り返し聴いている一枚のCD。

『「浜辺の歌」変奏曲』と『ピアノのための「からたちの花」』という、それぞれ作曲者自身が、自分の歌曲を基に作った2つのピアノ曲を収めたもの[東芝EMI(1995年)TOCT-4025]。

2曲ともピアノ演奏は、小原孝。
なんと巧いのだろう。
流麗。荘重。軽快。繊細。


「浜辺の歌」変奏曲

この変奏曲の楽譜は、1980年頃に、国立音楽大学で発見されたものだという。つまり、「浜辺の歌」が作られてから65年ほど、世の中には知られていなかったことになる。

「浜辺の歌」という歌を聴くと、僕は、晩夏の海を思い浮かべる。
この変奏曲を、僕は次のようなイメージを持って聴いている(あくまでも個人の勝手な印象に過ぎない)。

主題。 晩夏。  さざ波。
徐々に深まる秋。 うねり。 波。
転調して冬。   重く淀む水面(みなも)。
再び転調。 春。 躍動感を増す海。
巡ってくる夏。

「浜辺の歌」は、成田為三が、東京音楽学校に入学した翌年(大正4年)に作曲したものであることを、このCDで初めて知った。なんとなく、壮年の時代の作品だと思っていたので、この点も驚きであった。

ピアノのための「からたちの花」

こちらの曲は、「からたちの花」が作曲された大正14年から三年後、昭和3年に、山田耕筰が、作詞者の北原白秋に捧げたものとのこと。

華麗なカデンツァが付けられた前半。
いくぶんかの“たゆたい”を経て、穏やかな終結へ。

この曲は、聴き終えた後、やや物足りない気すらするのだが、それは『「浜辺の歌」変奏曲』のほうが素晴らしすぎるからだろう。


このCDは、僕の掲示板にメッセージを残して下さった、全ての方々に御奨めしたい。





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最終更新日  2005年05月18日 23時24分22秒
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