ダンスコラムNO,16
皆さん、楽しんでいますか? 前回の審査時の話の続きになってしまうと思いますが、審査をしていて毎回に必死なのは間違いないことです。それと同時にこのカップル、こうしたらもっと良くなるのになぁ、と思う事もよくあります。人それぞれに習い方の事や、進歩のされ方もいろいろですので、みんなが当てはまるのかですが惜しいなぁと思う事もよくあります。 レッスン時において、ダンスは実演して見せる事も大事だし使う言葉も、とても気を使うところです。捉え方の違いの問題もあるので、自分が伝えたくても相手には上手く伝わらない事もあります。若い時はイケイケというのもあり、こうだ!と通してしまう事も多かったと思います。 今は、生徒さんが結構間違った道に行きそうになると自分の意見を通す事はあると思いますが、なるべくやりたい事の意見を聞いた上で、言葉を述べさせていただいています。 ダンサーの方々はある程度に理想というものがあると思います。自分も下手ながらに持っていたので、そこからかけ離れた事を言われると、とりあえず理解はするものの、あまり自分の感覚の中に入ってこない、というよりそれを処理するのがかなり難しくなったものです。 そういう経験も踏まえて、相手の理想を探るのも大事だと最近では感じています。多分、引退してかなりたつのでいいのですが、現役の時だったら無理だったのかなぁと思います。選手の頃は自分の勝つ為の理想を、結果は別としてずっと求めていますからね。今はいろいろな理想があるんだなぁと、こちらが楽しませていただいています。 自分がプロになって師匠の鈴木先生から1番最初に言われた事は、「足の親指2本で立て。」です。 同日入社した先生と二人で、先生の前で何時間もワルツのシャドウを、足の親指2本で行った記憶があります。 私は足が中学生の頃からガニ股の傾向でしたので、結構それが地味に辛かったのですが、お陰様で今だにそれがいい意味で気をつけているので、有難いですし身体で覚えるのは大事だと思う経験の第一歩でした。因みに横で一緒にシャドウしていた同期の先生は、どちらかと言うと軽い内股と言いますか、膝がウチに寄っている感じでしたので、親指で立ちやすそうでいいなぁと、羨ましい感じで見ていました。 今から思うと笑い話になりますが、師匠はバランスを自分の感覚で結構、前に持って行かせる感じだったのです。ところが東京に著名人の先生に習いに行くと、背中で立てと自分の感覚では真逆に結構、後ろの感覚なわけです。結局のところどちらの先生も相違ない事を言っているのですが、キャリアも無く理解力がないので、言われた事をそのままする感じで、それ自体は悪い事ではありませんが、変な意味でマジメな感じというところですね。 札幌では前に、東京では後ろにで、そうこうしているうちに2種類のダンスが出来てしまう始末になりました。 当時の自分の中ではある意味、戦いです。繰り返し練習しているうちに自分の中では繋がって来ると、「アレ、この感じはどちらもあるな!」と理解するとどちらの先生もそういう事を言わなくなったので、自分にも理解力があればなぁ、とよく思ったものです。 とりあえず自分もそれなりの失敗なり、遠回りした事もあると思うのですが、そういう事が糧になっていると感じています。全てが上手く行ったらそれも良い事なのでしょうが、今となっては見えてくる世界がいろいろあって良かったのかなぁとも思います。 現役の時に選手会で招聘して、北海道に来ていただいて習ったコーチャーの先生方。日本人、外人のたくさんいらっしゃいました。もちろん師匠の鈴木先生御夫妻、東京の習った先生方、札幌のコーチャー、今もお付き合いある最終的な大阪と東京のメインコーチャーの先生方々のレッスン時の言葉は今だに忘れないですし、自分の糧になっているので感謝しきれません。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 [メール便送料120円]タキシード用くるみボタン・15mm(実寸14mm)[1個単位]フォーマル用ボタン自社高級裏地で作った黒の光沢が少しあるクルミボタン,タキシード,燕尾服