母が重くてたまらない 信田さよ子
母が重くてたまらない価格:1,785円(税込、送料別)著者:信田さよ子ちょっと前に紹介した信田氏の『父親再生』は父と息子の関係についての本だったが、これは母と娘の関係について述べた本。「私が死んだら、墓守は頼んだよ」と娘にささやく重い母親。団塊世代を中心にした母親たちが、娘たちをくるしめる巨大なお荷物になっているという。カウンセリングの経験に基づいて、墓守娘たちの苦しみを取り上げている。娘と一緒に中学受験をがんばる母、運命共同体になる母、マンションを買い与えて、当然のように合鍵を作る母などなど。そこから徹底的に分析される「重い母親たち」の姿は?独裁者としての母、罪悪感をうえつける母、絆を強いる母、代理走者としての母、嫉妬する母、自立を奪う母。もちろん、問題解決のための処方箋も示している。考えてみれば当然だけれども、母娘問題の奥から浮かび上がってくるのは夫婦の問題。DV男であったり、傍観者だったり、批評家であったりする夫。娘を苦しめる母は、まず夫とうまくいっていない。夫婦仲良しって、子にとってとても大事なんですね…「重い母」とはかけ離れた母に育てられ、私は幸せ者だったか。遠くに嫁にきたけれど、反対は一切されず「まあ、日本でよかったちゃ。」という感じ。私も、子どもは男の子だけれど、重い母にはなりたくないなあ。