カテゴリ:DS Hack
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DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第2部 の続きです。 長文のため3部作にてお伝えしております。 DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第1部 DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第2部 DSでHomebrewを実行するマジコンは進化の道を間違えた 第3部 4: 法律で認められなかったマジコン 日本でも任天堂からの警告を受けて販売を中止した販売店が数多くあったようです。Divineoのように正当な理由をもとに司法で争えば敗訴しなかった可能性もあったわけです。それなのに何故任天堂からマジコン販売に対する警告を受けて販売を中止してしまったのでしょう。 悪事を働いているという自覚のもとで、当時はマジコンを取り締まる法律がないから安全にボロ儲けできるとタカをくくっていた。 日本人としての生き様です。 その後どうなったかというと 悪いことしてました。もうしません。見逃してください。 Divineoに「ニンテンドーDSに革新をもたらすデバイス」と言わしめたマジコン、同じものを販売しているにも関わらずこの差は一体何でしょう。 マジコンの本当の姿を表しているのは一体どちらなのでしょう。 ただ一つ分かっている事、それは日本でマジコンを販売することは違法行為にあたるとして禁じられてしまったという事実だけです。そこにフランスの判決の力は及びません。 Homebrewを楽しみたいというユーザーの想いはマジコン存在意義のまるで「建前」としてしか存在しないかのような悪者ぶりです。 もともとマジコンを開発したハッカーはこうなることを予測しつつ金に目がくらんでいたのでしょうか。 GBAマジコンを使ってDSのゲームのバックアップを動かしたい。 そして実現したものが今のマジコンです。進化の過程をみると、確かにHomebrewだけのためではありません。ただ実際にはソフトウェアが製品か自作かの違いでしかないので同じ事なのです。今思えばFlashMeのころが一番ハッキングらしいハッキングでした。そんなDSのハッキングに取り組んだハッカーは最初から著作権侵害を目的に開発に取り組んでいたのでしょうか?いや、ハッカーは純粋にハッキングしたくて取り組んだだけでしょう。その後のマジコンの行方を決めたのは、そのハッキング方法を利用してコピーゲームを起動させることをマジコンの目的にするためにインターネットで不正にコピーされたゲームを流通させようと試みた一部の金に目がくらんだ者達です。彼らによって、ハッカーの純粋な取り組みがねじ曲げられたのです。 5: 新たなハッカーの取り組み DSにHomebrew環境をもたらしたマジコンの存在は一気に消滅していきました。マジコンがHomebrewのプラットフォームであると長い間認識されてきたため、進化の方向がマジコンでいかに市販ゲームのプロテクトを回避するか、任天堂のファームウェアによるマジコン対策を回避するかだけに注力されてきてしまいました。もうそれは進化ではなく、単なるその場に応じた対応でした。 成熟しきったマジコンがなくなること、それはDSのHomebrewの消滅を意味します。 マジコンは進化の方法を途中から間違えてきたのです。 もう一度、マジコンではないハッキング方法を確立していかなければなりません。 法律で押さえ込まれたDSハッカーチームにはもうその余力がありません。そんな折、今まで他のゲーム機で名を馳せてきた世界のハッカー達がDS復活に向けて動き出しています。 Wiiでゼルダの伝説のセーブデータを使ってHomebrew ChannelをインストールするハッキングによりWiiにHomebrew実行環境をもたらしたTeam TwiizersがDSiをハックに取り組みを開始しています。 PSPのパンドラ関連のツールPSP Pandora Deluxeをリリースしているサイト(フォーラムのモデレーターDJB氏がここでリリースしている)として有名なPSP-HQでも、Nintendo DSに関するフォーラムを立ち上げました。 【情報源:PSP-HQ】
現時点ではマジコン前提のエミュレーターなどの話題程度しかありません。それでもNintendo DSでのコード記述チュートリアルのトピックなどもあり、いままでPSPにしか関わってこなかったサイトがDSへ人々を注目させようと取り組み始めています。 今後はこうした動きがきっと広がってくるでしょう。 近い将来、マジコンが過去のものと誰もが認知するようなDS Homebrew時代が再び訪れるものと期待しています。 6: おわりに マジコンさえ購入してしまえばそれでハッキング完了、そんな容易さが不正コピーゲーム蔓延に拍車をかける結果となりました。結果的にユーザー自らが自分達の首を絞めたことになります。 ドスパラでマジコンを堂々と販売していた頃もありました。思えばあの頃がマジコンの一般大衆化の走りだったように思います。ゲームはタダでナントカというキャッチコピーが書かれた雑誌をコンビニで見かけたりすると、日本も終わりだなぁと思ったものでした。 電車にのったりショッピングモールへ行ったりすると、今でもmicroSDカードのついたDSカードを差してゲームをしているサラリーマン、若い女性や小中学生、高校生を見かけます。君たちその中に入っているゲームはどこで手に入れたんだい?と思わず聞きたくなる程です。きっと何も知らないユーザーがほとんどでしょう。タダでゲームができること以外は。 そんなマジコン大衆化のせいで、日本では残念ながらDSのHomebrewは違法の括りに入れられてしまいました。マジコンが消える今からは、本当に好きな人だけが楽しめるハードルの高さくらいがちょうど良いDSの世界を覗いてみたい想いでいっぱいです。 ←応援お願いします→ 情報共有プロジェクト GameGazフォーラム お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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