奇珍の竹の子そば
九十一年間、横浜山手で中華を伝え続ける黄一族の心あちょー。あちょ、あちょ、あちょー。最近たまたま出会いが多く、更新頻度が高まっております。今回のやばやば情報は、当局専属カメラマンの元横浜在住の旧友からの口コミです。場所は元町方面から山手トンネルをくぐり、少し行った右側。この辺り、なにげによさげな店が点在しています。そして今回僕のやばやば魂を震わせたのが、こちら奇珍さん。 それも、中華そばがやばやばなんです。中華そばなんざ、醤油スープのらーめんしょ、”昔ながらの”やら”元祖”やらなんて言っても大体、同じ味で、うっすらコンソメスープに醤油垂らしたちぢれ麺。海の家で食べても、老舗で食べても大枠変わりなし、って思ってた、いや人生上の揺るぎない事実だった。それがここの竹の子そば、なんとも気取った味がするんです。小粋な味なんです。竹の子の味なんてもう、硬さ、味、水気のバランスが初めて食べたのに懐かしさを感じ、ない筈の明治時代の思い出が浮かび目を細めるほどです。米騒動の時の苦労話を始めそうになりました。店内も決してきれいではないけど、丁寧に使われている空気が漂い、何とも落ち着きます。客層は浜っ子。見るからに、ずーっと横浜住んでます、っぽい方々。同席した小粋なじいさんトリオは、その日ライブがあるらしく機材の調整等、セッティングの打ち合わせに余念がありませんでした。住所 神奈川県横浜市中区麦田町2-44電話番号 045-641-4994営業時間・日 [月~土]11:30~15:00 17:00~21:00 [日・祝]11:30~21:00 定休日 木曜日親子三代、通ってますって人もいるほど。完全に横浜の歴史に刻み込まれた味ということなのでしょう。ではまた。ああぁ、あちょー、と。