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Manachan's World-東京下町日記

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2005年08月16日
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私たち夫婦が大連に越して2ヶ月余り、早くも、この街で不動産を買うことを考えるようになりました。

なぜ、大連で不動産が欲しいのか?その最大の理由はやはり、「不動産投資を通じて、中国の経済成長の果実にあずかりたい♪」ということです。我々は、確かに中国で働き、人民元のお給料をもらってはいますが、給料の残りを預金して、なけなしの利息を稼いでいるだけでは、全然おいしくないし、面白くもない。というより、せっかく高度経済成長中の中国にいる意味がない。

したがって、周りの中国人は、不動産、株などの投資商品に目を向けることになります(起業する人も多いけど)。私の興味分野は、昔から不動産なので、大連に住んでいるうちに「地の利」を活かして、マンションの一つか二つ、仕込んでおきたいのです。

もう一つの理由は、ポートフォリオ的な観点から、投資を日、豪、中の3カ国に適度に分散させたいことです。現時点で、私たち夫婦の資産(ほとんどが不動産)は、豪州と日本にだけあって、豪:日比率は8:2くらいです。そこに中国の不動産資産を加えて、短期的には、比率を豪:日:中=6:2:2くらいにもっていき、長期的には、ほぼ三等分になるようにしたいと考えています。

第三の理由は、借金総額を減らしたいことです。先日、計算してみたところ、我々夫婦の借金総額は(ほとんど不動産ローン)90万豪ドルを超えていました(円で7700万円前後)。これをもう少し減らしたいので、いま考えているのは、

・シドニーに所有するマンションの一つを売る。
・売却したお金でローンを全部返し、その残りで大連のマンションを買う。

そうすれば、中国で不動産を保有すると同時に、借金総額をいくらか減らすこともできそうです。

ところで、いま大連でマンションを買うと、どのくらいの値段するのか?率直に言って、あまり安くありません。特に現地の物価からするとむちゃくちゃ高くて、平均的な所得の人にはちょっと手が出ないレベルまで達しています。具体的にいうと、

1)都心部(中山区)および星海広場周辺:1平米あたり7000元以上
2)近郊でイメージの良い住宅地(沙河口区、西崗区など):1平米あたり5000元前後
3)郊外で庶民的な住宅地(甘井子区の南関嶺、辛寨子など):1平米あたり3000元前後

私が考えているのは2)のエリアで、家族が住んでも賃貸に出しても便利な、かつリビングの広いゆったりした間取りの2部屋(90~100平米くらい)の物件なので、売買価格はだいたい、

5000×90~100=45~50万元 (630~700万円)

となります。日本円にしたら大したことありませんが、ここ大連では、勤労者で月2000元(28000円)の給料がとれればいい方ですから、仮に夫婦とも月2000元稼ぎ、世帯月収が4000元とすると(※これは平均より恵まれています)、年収は4万8千元。一般に「住宅購入は年収の5倍まで」といわれますから、この家庭が無理なく買えるのは4万8千×5=24万元まで、となります。したがって、私の欲しい45~50万元クラスの住宅は、そのほぼ倍の相場になるわけです。要するに、大連の不動産は現地物価からすればとても高いのです(※ですが、皆さん無理して買ってます)

とはいえ、中国を代表する大都会、上海や北京、広州などと比べると、大連の不動産価格はまだまだ安い。坪単価でいえば上海の半分以下でしょう。ですので、それら大都市からの投資マネーがまだまだ安い大連に流入して、相場を吊り上げることも十分考えられます。すでに、大連で供給される新築マンションの25%以上は、地元以外の人間が買っているのですから、「他都市と比べた相対的な価格水準」も無視できません。

次回は、もっと詳しくお話ししましょう。





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最終更新日  2005年08月16日 15時35分40秒
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