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カテゴリ:旅行記&里帰り
今日、関東地方はこの夏一番の暑さを記録しましたが、(家族が海外に行って)自分一人で過ごすせっかくの週末でもあるので、昔、線路測量のバイトでよく行った、東急田園都市線沿線を歩いてみようと思い、朝から出かけました。
東急田園都市線は、東京郊外では名の知られたハイソ(?)通勤路線。この沿線は、住環境も街並みも良く、住民の多くは、アッパーミドル(中層上流)層とされています。10年以上前の「金妻」ブームにも乗り、この地に住む奥様方の優雅な暮らしぶりは、「***マダム」、「***ネーゼ」と呼ばれるようになりました。たとえば、 二子玉川:ニコタマダム あざみ野:アザミネーゼ 江田:ナニモネーゼ この沿線で、私が一番馴染みが深い駅といえば、「青葉台」(横浜市青葉区)です。この駅は、「たまプラーザ」や「あざみ野」みたいに、東急が一生懸命イメージ戦略を行って開発したわけではなく、どちらかといえば、自然発生的に発展した繁華な商業地なのですが、それでも、緑あふれる街路、特色あるお店やカフェ、レストランが織り成す、美しい街並みが広がっていました。ゴミもほとんど落ちておらず、放置自転車も少なく、民度の高さを感じさせました。これが、田園都市線の文化風土なのでしょう。 そんな青葉台で、しばし心地よい時間を過ごした後、今度は神奈中バスに乗って、町田を目指しました。町田(東京都町田市)は、田園都市線ではなく、小田急線の沿線にあり、首都圏南西部で最大の繁華街と呼ばれている街です。町田は、都心からの距離といい、商圏人口といい、駅前繁華街の発達ぶりといい、私の地元・千葉県柏市とよく並び称される街で、機会があれば、是非、歩いてみたいと思っていました。 その町田への道すがら・・・ハイソ感あふれる青葉台から、田奈の田んぼを通って、町田市の領域に入ると、景色が一変します。狭く、無計画で乱雑な街路、農地とミニ開発された住宅群が混在する風景(柏の郊外とそっくりだなあ・・)。冴えない風景のなかに、摩天楼のごとく、町田の中心街がその姿を現せました。小田急、丸井、ジョルナ、東急、長崎屋、ハンズ・・・商業施設のビルが林立する。そこには、青葉台とは全く違った、ハイソ感もオサレ感とはほぼ無縁な、やや雑駁な郊外の大きな街が広がっていました。 しかし、そんな町田に、私は、ハマってしまいました。ここの街歩きは、とても面白い。実に奥深い魅力を持った街で、炎天下にもかかわらず、ここ町田で何時間も、過ごしてしまいました。一帯、何が良かったのか??? 小田急町田の駅(ハングル表記あり) 駅周辺は、すごい人ごみ!! よく観察してみると、小田急町田駅周辺では、 1)電車に乗って、相模原方面から遊びに来る人々 2)町田駅から電車に乗って、都心方面を目指す人々 3)徒歩や自転車で、町田の繁華街にやってくる地元の人々(ジモティ) が、入り乱れて、大変な活気をもたらしています。この点も、柏によく似ていると思いました。週末の柏も、「東京へ出て行く人々」、「茨城方面から柏へ遊びに来る人々」、「柏のジモティ」が混在しつつ、町田と同じように、賑わってますもんね。 町田には、新宿と直結する小田急線と、横浜・八王子と直結するJR横浜線が通っています。どちらも、名前は同じ「町田駅」なんですが、距離にして、200メートル以上、離れています。乗り換えるためには、まず改札を出て、ペデストリアンデッキの上を、人ごみのなか、4~5分ほど、歩かなければなりません。 ペデストリアンデッキ あと、もう一つ方法があります。ペデストリアンデッキから降りて、歩行者専用になっている商店街を歩いて、原町田大通りなどを通って目的の駅に出る方法です、ここの、商店街が実に面白い!まるで新宿、池袋を思わせるような、広がりを持ちつつ、複雑に入り組んでいます。概して庶民的で、雑駁で、オサレ度こそ薄いですが、おおよそ、あらゆるジャンルの店があって、どこも賑わっている。老若男女、あらゆる年齢層の人々が、元気に歩いているんです。 商店街へ降りてみる 安売りジーンズ屋・靴屋、ビデオ屋などの物件が非常に多い (あと、巨大ブックオフ、巨大100円ショップが、何軒もある) 果物屋のすぐ上にサラ金、隣りが靴屋と喫茶店、雀荘・・・町田の基本形 そんな町田で、とっても使える物件を発見。それが、「まちの駅・ぽっぽ町田」。ここは、駐車場と店舗の複合施設になっていて、店舗には「沖縄食品専門店」、「北海道食品専門店」、「山形県食品専門店」が勢ぞろい!しかも、どれをとっても、これまで見たことのない大きさと品揃え。食品だけでなく、沖縄関連の書籍・CD、楽器まで置いてるぞ!建物前のスペースは、ご覧の通り、古本マーケットになっていました。 まちの駅・ぽっぽ町田 その隣りに、「町田・仲見世商店街」なる、昭和を感じさせるアーケード街を発見!暗くくすんだ通路内では、庶民的なお店がびっしり。「シャケの切り身」をグラム単位で買うおばちゃんたちで、賑わっていました。 町田・仲見世商店街 熱血食堂!ってところが、いいですねえ・・ これぞ、正しいアジアの繁華街。東京郊外の街、って感じがしました。ま、欠点をあげれば、キリがないんですけど、それを補って余りあるパワーとバイタリティに溢れ、血の騒ぐ街歩きができる、年中お祭りみたいな、カジュアルで楽しい街です。 神奈川県町田市?? ところで、町田って行政区分上は東京都なんですが、地図をみると、神奈川県に深く鋭く、グサッと突き刺さるような形で存在していて、実質的にはどう見ても神奈川県の一部に見えるんですね。実際、町田から電車で東京23区に出るには、神奈川県を通らないと行けないし、また、町田市域が全部入る地図を買うと、隣りの神奈川県相模原市の主要部分がほぼ入ってしまう・・(町田相模原ウォーカー・・・紙面のノリが柏ウォーカーとそっくり!)。 それより何より、町田の中心街から出発するバスのほとんどが、神奈中(神奈川中央)バスであるという事実、そして、JR町田駅の南口徒歩1分、ヨドバシカメラのあるあたりがすでに神奈川県であるという事実が、「タテマエ上は東京であっても、実質は神奈川」であることを証明しているような気がいます。 東京都なのに、神奈中バスばっかり・・・ 桐光学園、祝・甲子園出場! (あれっ、桐光学園って、神奈川代表ですよね?) こんな感じで、つっこみどころ満載の町田が、ますます好きになりました。町田よ、永遠なれ! 小田急町田駅前の神社 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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