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2005.01.17
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テーマ:マンドリン(261)
カテゴリ:編曲論
編曲、特に「マンドリンのための編曲」について、私見をこれから不定期に書いていきたいと思う。
まず第1回目は、マンドリンと管楽器の関係について考えてみたい。

僕の編曲は、例外なく管楽器は使用しない。僕のポリシーである。なぜか。
管楽器のトーンはマンドリンの独特な音色を消してしまうからである。
マンドリンの音色は、金属弦をはじくことによって、乾いた音の空気が適度な隙間を生じながら幾層にも重なることにより産み出される。
ところが管楽器は、そのせっかくの空気の隙間を埋めてしまうのである。うまく言えないが、埋められてしまった音は単なる平板なものになってしまい、いわゆる「アルコ」楽器を中途半端にした感じに成り下がってしまうような気がする。音色が変質するだけでなく、音量の面でも負けてしまう。

世間に出ているマンドリン合奏のためのクラシックの編曲は、通常のオーケストラのように管楽器を使用しているものが多い。
しかし、マンドリンは、調律・運指こそ同じだがバイオリンとは違う楽器である。音量も音色も表現方法も異なっている。第1バイオリンと同じ旋律を第1マンドリンに弾かせ、その上に管楽器を単純に乗せてしまうことをすれば、通常のオケより、表現力、音量、迫力に乏しい、いわゆる「レベルの低い」合奏になってしまうのではないだろうか。
オケの曲をオケのように演奏したいのなら、それはオケの編成でやるべきだ。マンドリン合奏によるコピーは無理だし、そんなことはやるべきではないと考える。
弦パートをそのままマンドリン族にあてはめ、あとは適当にギターパートを創作して編曲を処理するなんてことをやっていては、せっかくのマンドリン合奏のよさが出ないと思う。

クラシックであれ、ポピュラーであれ、可能な限りマンドリン族の楽器で表現することで、それらはマンドリン流の楽曲となり、マンドリン合奏の真価が出てくると確信する。





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Last updated  2005.02.23 14:09:39
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