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カテゴリ:アルゼンチン
人権尊重映画祭にて、日々うちのめされています。
http://www.derhumalc.org.ar/festival/ ある日、自分が本当の息子でないことがわかり、しかも自分の両親を殺害したかもしれない人物の元、育てられているとしたら、、そのケースは極端な例ですが(実際あったそうです) 軍事政権時代に蒸発者の多くが収監されていた場所で妊娠していた蒸発者が産んだ子供は様々な形でひきとられ、何も知らずに育っている多くの子供達の発見への道程、、現在までに101名にのぼる子供が見つかって本当の家族との再会を果たしているそうです。五月広場の母と同じく、闘う「五月広場の祖母」と発見された孫のドキュメンタリー Quien soy yo ? ( Estera Bravo監督) 孫達のインタビューと本当の家族との再会の場面は涙なしには見れませんでした。 ウルグアイのカンドンベの歴史と背景をダンサーMaria Fariasの人生、人となりを通じて描いたドキュメンタリー Memoria de una hija de Oshun (Maria Torrellas監督)、小学校の頃に見た連続ドラマ、黒人奴隷がテーマだった「ルーツ」を思い出していました。本当に今となっては考えられない、手錠をされ頭に木の板をはめられ、アフリカから奴隷として連れて来られ、とんでもない過酷な日々を強いられた人々、南米の素晴らしいアフロカルチャーは、そんな彼等が生み出してきた、、というよりも、だからこその音楽であり、ダンスであること。流行として楽しむだけに終わって欲しくない、、そんな監督の強いメッセージがこめられていました。 メキシコの聾唖者の子供たちが制作したショート芸術作品。粘土の人形が演じているのですが、短くても少しずつ動かし、細かく撮影していく、、大変時間のかかる手法で見事、聾唖者の子供達の切なさを表現していました。コミュニケーションが遮断されている状態がドレホド不安で寂しく、そして危険なものであるか、、この映画を見たら手話を覚えようと心から思う作品でした。 多くの映画監督や関係者に出会いました。考えたり、話したりするのは大事なことですが、実際に何らかの形で行動に移す人々。そんな人々の存在に大きく心動かされ、影響をうけています。今年の舞台、そして舞台周辺に纏わる旅や活動は、そんなことをテーマに模索していきたいと思います。 出発前、風と陽の光で、心の調弦中。 佐野まり・Mari Sano http://www.myspace.com/marisano お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.03 22:51:42
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