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カテゴリ:膝の痛み
膝関節炎の宣伝を見るとやたら半月板の主要成分が不足するので膝が変形を起こして悪くなる。
しかるに膝の半月板を構成している物質を食べ物として補うと変形性の膝関節炎が治るとしている。 果たしてこの理論は正しいのでしょうか。半月板の主要成分も軟骨組織全部も同じ成分です。 つまり成分摂取不足が膝関節痛の原因であるならば、肩関節や股関節そして足関節など、体全体のありとあらゆる関節が同時に関節痛を起こすはずです。 膝関節だけに起こる理由は無いのです。 両膝関節が同時に発症すべきですが、なぜか膝を悪くした方は、五十肩よりも腰痛より先に、膝関節痛を起こします。 しかも片側性に発症し、片足歩行の無理な体加重の為に反体側の関節が炎症を起こし、その後両膝関節が交互に炎症を起こし、段々と悪化していくのが実情です。 膝関節痛の方は、発症時に体重の増加や膝への無理な加重、転倒や捻挫を起こしている。 食事量の少ない痩せた人や高齢者でも無理な運動や仕事をしていない者は膝関節障害が少ないのも事実です。 もうひとつの疑問は、膝関節の構成成分を摂る事により、軟骨が生成される作用、再生作用を膝が持っているかと言う疑問が残ります。 「頭の良い人を殺し、その頭を食べると頭が良くなるか」という質問と同じです。 膝関節炎の発症原因は膝に掛かる加重が多い為に、後十字靱帯が伸びて、半月板の内側の一部を大腿骨と頸骨で圧した為に半月板が損傷したと考えるべきです。 最新の医療用具、関節鏡による検査で詳しく調べると映像的に良く理解できます。 また膝関節痛を起こした者は「最初に膝の内側が痛んだ」と言われます。 この事も後十字靱帯が伸展すると、頸骨が大腿骨に対して内側が後方に引くねじれ現象を起こします。結果半月板の内側部が圧する訳です、構造上考えると当たり前の事ですから、模型で試されると誰にでも理解できると思います。 ですから膝痛は内側が痛む事になるのです。 膝の関節が痛み始めた頃に膝関節を矯正して、後十字靱帯の治療を行う事がより良い治療ですが、一度伸びた後十字靱帯は手術以外の方法で縮ませる事が難しいので苦労するのです。 炎症止めにステロイド系の鎮痛剤を使ったり、常習的に関節の水腫を抜く行為は治療行為と云うより、一時的な痛み止め行為と考える。 又、腰の骨が曲がりバランス狂ってるなどと言って、患者の不安心理を煽り、腰の調整を行う者もいるが、原因は腰には無い。 結果、変形性膝関節が治る者がいない事からその理論が正しいかどうかは推論をするまでもないだろう。 以下次回へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017年10月25日 10時58分27秒
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