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火の治療(苦悩するやいと屋)

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笠沙太郎

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2013年09月04日
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カテゴリ:東洋医学

 今から10数年前に、広島県の鍼灸師会の招致で講演会をさせて頂いた事がありました。
演題を何にしますかの問いに「名人への道」と答えた事を思い出します。
友人一同なんと思い上がった話だと呆れた事だろうと今は想像します。
しかし目的目標を持たない人は大成できない。


 決して、私自身が有名になり、楽して金儲けをする目的では無いのです、当時の講演会の中でも話しました「真に患者さんの事を考えて、治癒を目的に治療するならば」名人にならなければ成らなかったのです。


 結果は、毎日毎日迷う事の連続、恩師の言われた「患者の身体の上で本を読め」が身に浸みて心に痛い毎日が十数年続きました。その結果は日々治療に追われる毎日が続く事になっただけです。


 自分自身名人になった等の意識はまだ一度も感じた事はありません、強いて言うと「名人とは迷い続ける人」なのかと感じます。今日も今も「もっと効果的な治療はないか」と迷い考えています。


 最近は時々ですが、一部に関してですが「この方法を講じると治る」と確信して治療を行える幸せを有り難く噛みしめています。恩師の言われた「患者の身体の上で本を読め」についてですが、中々治療法に届く、または確実に患者さんの病態にマッチする解説書や治療術の本が見つからないのも現実です。

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 症状については「家庭の医学書」を参考にしました。治療法に関しては「府盲同窓会編纂の最新経絡経穴学」と「代田文誌氏の灸療雑話」が大変参考になりました。おそらく数万回あちこちと頁を捲った事でしょう。こんな風に書くと名人は学問だと錯覚される方が出てくるかもしれませんので、ひとつお断りをします。


 鍼灸は技術です、確実な壱地点に灸を下し(おろし)髪の毛の壱本の先程の地点縦横深さを確定できる指の技が必要なのです。アーチエリー選手が十本の矢を五十メートル離れた場所より射て、十点の中心点に総てを当てる行為と同じです。


 心を静め引き締めて、患者さんの想いを受けて臨む、オリンピックのようなものです。
頭脳と心と修練した技の集大成を名人と呼ぶのでしょう。
何時かは到達したい域です。
目標は名人です、今はまだ患者さんの悩みの中に埋没して、迷う名人です

 






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Last updated  2017年10月25日 10時22分28秒
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