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カテゴリ:革製品
「ペリカン スーベレーン M800」のためにペンケースを購入しました。
先日、 未だ見ぬM800のために、ペンケースも用意しないと・・・。 で書いた通り、どれを買うか悩んだんですが、最終的に選んだのは「わいわい工房」のコードバンのものです。 色は茶系が充実していて、こちらも悩むところですが、「ビタータン」を選択。 買ったお店:わいわい工房 買った商品:コードバン:肉盛り1本差しペンケース【ビタータン】★送料無料★『万年筆ケース』 価格:13,650円 運営母体の千代田工業社は、革製品等に使われる金具の製造が本業です。 では、実物をご開帳。 ペンケースの表面には、こげ茶色の「コードバン」が使われています。 コードバンの中でも凄く上質といった感じではありませんが、けして悪くはありません。 僅かですが、加工の際に付いたと思われるキズがあったのが残念です。 写真では、黒っぽく見えますが、光の加減によっては、もう少し明るい色にも見えます。 明る過ぎず、暗すぎず、なかなか良い雰囲気の茶色です。 コードバンの色味、肌目、表面加工の雰囲気は、以前「aries WEBSHOP」で購入した、コードバンの名刺入れと酷似しています。 非常に頑丈そうに見えますが、丸みを帯びた収納部分の革は比較的薄く、上下からの圧力には強く、横からの圧力には弱そうな感じです。 ペンの収納部分は、1枚のコードバンを型で成型し、丸みを持たせて作られています。 これに、底の部分と被せになるコードバン1枚革を合わせて縫製するとペンケースが出来上がり。 収納部分の立体的な美しいフォルムが、このペンケースの魅力です。 絞りは、ランドセルや学生カバンの被せにも使われていた技術ですが、最近は需要が無く、出来る職人さんも減っているようです。 繊維が緻密なコードバンを立体的にカーブさせるのは難しいとの事。 裏側にも、特に刻印などはありません。 ミシン縫いの場合は、ある程度は仕方が無い事ですが、縫製の際のミシン跡が若干残っていますね。 底と被せになるコードバン1枚革の裏には、バッファローカーフが貼られています。 見える部分だけでなく、きちんと全体に貼られていますよ。 バッファローカーフとは、仔水牛の革を指します。アメリカバッファロー(バイソン)ではありません。 水牛は、肌目がワイルドな感じなんですが、仔水牛なのでシワも少なく、比較的スムースな印象です。 丸く成型された側のコードバンには裏張りが無く、コードバンの裏側がそのまま使われています。色はベージュで、革の内部まで色が入った染色ではない事が分かります。 コバの処理は、切れ目。 処理がし易いコードバンと言う事もあり、綺麗に仕上がっていますね。 コバ面は、染料か顔料か分かりませんが、塗って処理されています。 縫製にはコゲ茶の糸が使われており、中々丁寧。 ステッチの外側には、念引きも施されています。 一番の心配は、「ペリカン スーベレーン M800」が収納できるかと言う点だったのですが、結果から言うと、余裕で収納できました。 収納部分の口は綺麗な円ではないので、場所によって直径は異なりますが、18mm~20mmくらいです。 クリップ部分が邪魔なので、写真のように対角線を利用する必要はありますが、若干の余裕があります。 欲を言えば、収納部分を更に2cmほど長めにとって、もう少しキャップ部分が隠れるような造りだと、保護されていると言う安心感があって良かったですね。 多分、こんなペンケースに入れるのは、大型の万年筆でしょうから、収納部分が深くなっても支障はないと思います。 それから、クリップ部分が嵩張るラミー サファリも収納できました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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