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カテゴリ:万年筆
待望の「ペリカン スーベレーン M800」が手元に届きました。
お店も散々悩んだのですが、結局、金ペン堂の通販を利用。 ペン先は、F。色も悩みましたが、ボルドーです。 実は、お店によっては、ペリカンの万年筆は、かなり割引かれて販売されています。 並行輸入品も日本に入って来ているようで、M800なら安いところで3万円くらい。 それに比べて、金ペン堂は、定価販売でかなり割高。 にも関わらず金ペン堂を選んだのは、ここの万年筆は、メーカー出荷時の状態で販売されているのではなく、書き易いようにお店でペン先を調整した状態で販売されているからです。 正しい万年筆の持ち方で書いた時に、書き易いように調整させています。 買ったお店:金ペン堂 買った商品:ペリカン スーベレーン M800 F ボルドー 価格:52,500円 金ペン堂 住所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-4 TEL:03-3293-8186 FAX:03-3293-8187 営業時間:12:00-18:00 日曜、祝日休み アクセス:地下鉄 神保町駅、JR 御茶ノ水駅から徒歩 靖国通り沿い 「スーベレーン」は、ペリカンのフラッグシップモデルにあたり、特別なモデルを除いては、最高級ラインになります。 派製品を除けば、5つのモデルに大別でき、M300、M400、M600、M800、M1000の順にサイズが大きくなってゆきますが、違いはサイズだけではありません。 M300、M400、M600は、14Kのペン先で、M800とM1000がK18のペン先を採用しており、各モデル、ペン先の硬さが微妙に異なります。 その中でも、ペン先が適度に柔らかく、バランスが良いとされ、日本の万年筆愛好家に人気があるのが「M800」です。 97年には、ドイツの万年筆専門誌の人気投票で「M800 グリーンストライプ」がペン・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。 では、M800を見てゆきましょう。 箱は、インクが入っていない小さいタイプ。 軸がワイン色と黒の縞模様になっていますよね。 安っぽく聞こえるかもしれませんが、軸は樹脂製です。 実は、この軸は非常に手の込んだ作りになっていて、成型ではありません。 ワイン色の樹脂と透明のセルロースを何層にも重ねて張り合わせ、その断面で薄く切り取って、丸めて軸にしています。ですから軸に繋ぎ目が見えます。 また、光に翳せば、黒縞に見える部分は、実は透明なので中身が透けて見えるんです。 クリップやリングなどの金具は、ゴールド色で統一され、金メッキが施されています。 キャップは、機密性の高い螺子式ですが、約1回転で開閉できるので、それ程面倒ではありません。 キャップには、「PELIKAN」、「SOUVERÄN」、「GERMANY」の刻印があります。 軸は樹脂製ですが、かなりサイズが大きいので、それなりに重量感はありますね。 長さ:142mm 直径:14mm 重さ:29g クリップは、社名である「ペリカン」をモチーフにしたシンプルながら趣があるものです。 天冠には、トレードマークのペリカンの親子が。 プリントのようで、刻印ではありません。 ペン先は、18Kで、銀色に見える部分にはロジウム装飾が施されています。 装飾とトレードマークのペリカンの親子の他に、18Kである事を表す「18C-750」とペン先サイズを表す「F」の刻印がありますね。 「スーベレーン」シリーズは、軸内にピストン式のインク吸入機構を内蔵しており、尻軸を回してピストンを上下させてインクを吸入します。 この機構は下位モデルの「トラディショナル」にも採用されてます。 買ったお店:金ペン堂 買った商品:ウォーターマン ブルーブラック 価格:1,260円 今回は、一緒に購入した「ウォーターマン」のブルーブラックを入れてみました。 「スーベレーン」の仕様は、低価格な下位モデルである「トラディショナル」シリーズにも受け継がれています。 「スーベレーン M400」と同サイズの「トラディショナル M200」と比較してみましょう。 サイズは、随分違いますね。 見た目はよく似ていますが、「スーベレーン」シリーズは、 ・キャップのリングが2重になっている。 ・クリップの上にも金属製のリングがある。 ・尻軸のリングも2重になっている。 ・(キャップで見えないが)首軸の先端にもリングが取り付けられている。 などの違いがあります。 最後に、恒例の汚い字の試し書きです。 インクは、ウォーターマンのブルーブラック。 使用した紙は、ロディアのブロックメモです。5mm方眼が入っています。 比較として、1行あけて ・同じM800 ペン先を裏返した状態での筆記 ・ペリカン トラディショナル M200 Fニブ ・パーカー ソネット Fニブ(2003年モデル) でも書いてみました。 私は、M800の「M」しか試し書きした事が無いので、本来の「F」の字幅は分かりませんが、字幅は太く「M」に近い印象です。 すごくインクフローが良いですね。 インクフローが良くなうように調整されているため、字幅が太いのかもしれません。 正直、もう少し控え目でも良かったなぁ。 しかし、凄く滑らかですよ。 滑るように書けるんですよね。紙の上をスケートしているみたいに。 香港のお店で試し書きした時は、こんな感覚は無かったです。 ペン先を裏返して書くと、より細い線で書けるのですが、金ペン堂では、「裏返し筆記」も想定して調整しているのでペン先を裏返して書いても、結構滑らかに書けます。 普通は、裏返して書くと、紙に対して引っ掛かりを感じるものが多いはずです。 ペン先の硬さは、多少コシがあり、適度に柔らかいと言った感じです。 手持ちの万年筆と比較すると「パーカー ソネット」の旧モデルと、ほぼ同じくらいの柔らかさ。 金ペン堂の調整のお陰なのか、個体差なのか分かりませんが、香港で試し書きした時の印象よりも、柔らかく感じます。 さて、試し書きをもう1つ。 字が汚いのだから、畏まって書いてもつまらないんで、調子に乗って、やや本気で書いてみました。通称、筆記体モードです。 こう言う感じで書いた方が楽しい万年筆です。 一応、ブログに掲載するので、皆さんが読めるように当社比50%控え目です。 ちなみに、本気で書くと、私も後で読めなくなります。 でも、仕事とかのメモは全く支障なんですよね。 大体、書くことは決まっているので、後でちゃんと解読できます。 人様には御見せ出来ませんが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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