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元海外在住夫婦のお買い物日記

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2010年03月04日
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カテゴリ:万年筆
これは、1月末にオークションで落札した、怪しい「パーカー 51」です。

掲載されていた写真を見て、怪しいと分かったのですが、肝心な部分は「パーカー 51」に間違いないと思い、保守部品として2,960円で落札。


分かる方は、この状態で、パーカー 51にしては変だと感じておられますよね。

パーカー 51 二個一

実は私は、ここまで怪しいとは、現物を見るまで気づいていませんでした。


キャップを外してみると隠されていた秘密が暴露されます。
まぁ、これについては、写真があったので一目で分かったのですが・・・。

パーカー 51 二個一 キャップを外したところ

見事に変ですね。

首軸は「Forest Green」、胴軸は「Teal」と色違い。

何か問題があったんでしょう。
色違いの首軸と胴軸を組み合わせて、使える状態にしたようです。

「パーカー 21」のカラーに「Teal」が存在するのか、「パーカー 51」と互換性があるか分かりませんが、もしかすると胴軸は「パーカー 21」の物かもしれません。

ちなみに胴軸の重量は、「パーカー 51」のものと比較して誤差程度の差しかありませんでした。


しかし、ペン先、吸入機構を含む首軸は、「パーカー 51」のものです。

パーカー 51 二個一 吸入機構

吸入機構は、吸入機構は、「Aeromatic Filling System」。
「Pli-Glass」製のサックは、インクで黒く染まっており、洗っても黒いままですが、十分に使える状態です。

欲しかったのは、首軸部分で、保守部材としてストックしておこうと思っています。


吸入機構の刻印に「4 TIMES」ありますので、1950年以降の製造品である「MARK 2 TYPE 2」になります。

パーカー 51 二個一 吸入機構の刻印

吸入機構の刻印を全文書き出すと

PARKER "51"
TO FILL
PRESS RIBBED BAR
FIRMLY 4 TIMES
USE DRY WRITTING
SUPERCHROME INK.
HOLDING PEN POINT
DOWN, WIPE POINT
WITH SOFT TISSUE.
THE PARKER PEN CO.
MADE IN U.S.A.

です。

刻印に「SUPERCHROME INK」という表現がありますが、この表現は1957年頃までの製造品に見られるようなので、1950年-1957年あたりの製造品と推定できます。

首軸だけは・・・。

ちなみに胴軸が、間違いなく「パーカー 51」のものなら、呼吸穴が軸の横にあるので、1960年以降の製造品でしょう。

肝心な部分は、以前、落札したまともな「パーカー 51」よりも古い時代のもののようです。


  


さて、次の問題はキャップ。
届いてから気づいたのですが、「パーカー 51」のものではありません。

パーカー 51 二個一 キャップ

クリップは矢羽ではなく、中央が盛り上がった山型をしています。

キャップリップには、溝があり、「PARKER」とのみ刻印されており、モデル名の刻印はありません。


クリップの留めの部分は、丸い球のような形をしています。

パーカー 51 二個一 キャップ側面

手持ちのパーカー製万年筆では見られない形状です。


天冠には、オール金属。

パーカー 51 二個一 天冠

おそらく「パーカー 21」の初期製造品のキャップではないかと思いますが、正確なところは分かりません。

キャップ内部の構造も「パーカー 51」とは異なっています。

一見、スリップ式に見える「パーカー 51」のキャップですが、実際には、内部の金具で首軸の金属リングを捕られて固定する方式になっており、キャップを抜き挿ししても、それほど軸を痛めません。

ところがこのキャップの内部は、首軸周辺全体で固定するような形状で、如何にも軸を傷つけそうな感じのキャップです。

また「パーカー 51」のキャップとしては、ブカブカで、キャップとしての役割を果たせていません。

割り切って落札した商品ですが、正直、キャップは誤算でした。


それから、ペン先も、保守部品として使えるだろうと目論んでいたのですが、希望的観測に反してイリジウムがかなり消耗しています。

パーカー 51 二個一 ペン先

中古品の場合は、これはある程度仕方ないです。
とは言え、使えない状態ではありません。

ちなみにオークションで、イリジウムの消耗について記載がない場合は、質問した方が懸命です。
わたしも、本気で欲しい物は、必ず、確認しています。


では、以前、落札した「パーカー 51」と比較してみます。

パーカー 51 二個一 完全なパーカー 51と比較

案外、普通の「パーカー 51」に見えますね。
三個一君である事は、言わないと分からないかも。

しかし、キャップを取ると、色違いが・・・。

パーカー 51 二個一 完全なパーカー 51と比較 キャップを外した状態

しかも、キャップがブカブカで使い物にならないので、保守部品として、このまま死蔵する事になるでしょう。

実用する「パーカー 51」としてはちょっとアレですが、色々なパーツが手に入ってOKとしておきましょう。

しかし、パーツを生かすためには、分解出来る事が前提となります。

構造的には、両端に螺子溝が切られた樹脂製の筒に金属リングを嵌め込んだパーツが、首軸と同軸繋いでいるようです。

つまり、首軸を回せば、リングからの先の首軸部分だけ外れるはず。

ただし、首軸も、首軸と胴軸を繋ぐパーツも、弱いようなので慎重に。

加えて、吸入機構の構造は、見たままの中押し式ではなく、1世代前のバキュマチックの様に、吸入機構内部にチューブ状のパーツが伸びているようなので、折らないように気をつけないといけません。

と、イメージトレーニングは、バッチリだったのですが、接着されているのか簡単には外れそうもなかったので、とりあえず無理をするのは止めました。

方法を良く考えて再挑戦してみたいと思います。


最後に、いつもの如く、汚い字で書いてみました。

使用した紙は、ブロックロディア。5mm方眼が入っています。
インクは、ペリカン 4001 ロイヤルブルー。

パーカー 51 二個一 筆記サンプル

使い込まれているせいもあり、インクフローは良くスムーズに書けます。

筆記線は、Fくらいですが、使い込まれてEFがFになった可能性もありますね。

以前、落札した「パーカー 51」では、ペン先に若干の撓りを感じましたが、こちらは、撓りは無く、見た目通りに硬いペン先です。

でも、こっちの方が書きやすいかもしれません。







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Last updated  2010年03月04日 11時02分20秒
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