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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:劇場2010
SP 野望篇 オリジナル・サウンドトラック 映画の話 チームリーダー尾形(堤真一)の、耳を疑うような発言に疑心をぬぐい切れない井上(岡田准一)は、表面的には平和な姿をしている日常の中に、特殊能力で脅威の存在と四六時中シンクロしていた。そんなある日、六本木で大規模テロ事件が勃発(ぼっぱつ)。テロリストの魔手は笹本(真木よう子)ら第四係のメンバーにも向けられていた。 映画の感想 私はオリジナルとなるドラマは見たことありません。その為に登場人物のキャラクター設定やバックボーン、人間関係など一切不明です。誤解している部分があったらごめんなさい。まぁ、それを抜きにしても中々楽しめる、硬派なアクション映画と言ったところだ。出演者のアクションは「素晴らしいの」の一言であり、特に主人公を演じた岡田准一はスタントマンも真っ青なアクションを堂々と演じきり、彼が本作にかけている勢いが伺える。 以下ネタばれ注意 オープニングは正に今、自分が歩いて横切った広場で、映画を見ている映画館がある六本木ヒルズアリーナで爆弾テロ事件が勃発する。大観衆の中にいかにも怪しい奴を登場させフェイントをかけてから本丸の登場だ。SPたちが警戒する中、傘型の爆弾をステージに登壇するターゲット目掛けて投げつけ爆破させると言う、テロリストのかなり乱暴な計画が実行され六本木ヒルズアリーナは大爆破されてしまう。「うわぁ~、大変だ!」とオープニング早々ヒビってしまうが、これが岡田准一演じる井上の予知能力って事らしく、「ニコラス・ケイジ主演『NEXT ネクスト』と同じじゃん」と一人突っ込みを入れている暇も無く、犯人とSPの壮絶な追跡劇が始まる。 犯人とSPの追跡劇は基本的に走りによる追跡劇だ。走って逃げる犯人を追う井上は道路を横切り、普通に車にはねられたり、車の上を走ったりで、彼の身体能力を引き出したアクションシーンは驚きの連続である。仕舞には大型トラックの荷台で犯人と一対一のさしの勝負を繰り広げたりで、オープニングの15分位はえらくテンションが上がり、日本製アクション映画のクオリティを大幅に向上させている。追跡劇のコースは六本木ヒルズから地下鉄麻布十番まで、映像を見ながらどんなコースを辿っているか確認しようとしたが判別できず。 ドラマ中盤は井上と堤真一演じる尾形との確執やら、香川照之演じる胡散臭い議員の話やら、SPと公安警察の確執など、映画初見の者にかなり判り辛い話が続く。井上が頻繁に頭痛の様な痛みに苦しんでいる描写も出てくるが良くわからない。本作は基本的にドラマを見ている観客向けに作られているようで、細かいディティールの説明は無いのが難点であろう。まぁ、そんな不満も後半、北朝鮮問題で緊急に国会に召集された官房長官をSPが警護して送り届けると言うエピソードで帳消ししてくれる。 官房長官自宅付近から執拗に襲撃してくるテロリスト集団とSPの壮絶な戦いは中々良く出来ている。SPは拳銃を持っているのに最終手段にならないと拳銃を使わない。基本は警棒を使い接近戦で対象相手をねじ伏せる肉弾戦を繰り広げる。SPとテロとの互角な勝負の第一波に続き、路上での第二波攻撃ではSP役の真木よう子まで男テロリスト相手にリアルファィトを繰り広げるのにも驚いた。第三波攻撃ではハリウッドからスタッフを招いて作り出した「あっと、驚く」VFX映像も見れて面白い。それにしても、第一波~第三波まで、あれだけの騒ぎを起こしているのに警察が一切出てこないのはちょっと疑問だ。 映画は2部構成の為か、テロリストの黒幕は判らずじまいで幕を閉じてしまうが、映画を見た満足度は高い。初見の者でもこれだけ楽しめたのだからテレビシリーズを見てきたコアなファンの方にはたまらない作品になっている事だろう、第二部「革命篇」も楽しみである。 映画「SP野望篇」関連商品 映画「SP 野望篇」オフィシャル・ビジュアル・ブック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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TB有難うございました。
ドラマのラストの意味、本当の結末は… 待ち続けた待望の映画化。 アクションはこれまでの邦画にないスケールで 驚きの連続でした。本当の終わり、革命篇を 目撃するまで5ヶ月も待つ必要が あるのはつらいですね。 今度、訪れた際には、 【評価ポイント】~と ブログの記事の最後に、☆5つがあり クリックすることで5段階評価ができます。 もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!! http://blog.livedoor.jp/z844tsco/archives/51779977.html (2010.11.13 23:46:58)
私はテレビドラマ見てなかったので、物語自体は良くわかりませんでしたが、主人公の肉体を駆使したアクションには素直に感動しました。
本当に「革命篇」まで、まだまだ5ヶ月も待たされるけど楽しみです。 (2010.11.14 13:46:10) |
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