いま発売中の(週刊ポスト）によると、ドラゴンスの立浪が、レイプと　暴力団による脅迫事件で、被害者の女性と　その婚約者に、刑事告発を受けているそうだ。そして告発は大阪の警察署で受理されたとの事。
　大阪のホテルに泊まっていた立浪が、婚約者とデート中の女性に、友達の名前で何度も電話を掛け、一度ははっきり断られたものの、彼女の友達も一緒だから、ちょっとだけでも顔を見せてと、しつこく誘うので、婚約者の勧めで、渋々ホテルに行った女性を　いきなり部屋に引っ張り込み、無理やり薬物を嗅がせて、抵抗力をなくさせた上で、レイプしたというものである。
　泣きながら抗議する彼女には、年収の１～２割の金でどうかと、和解を持ちかけてきたが、彼女は拒否。
　その後、彼女から事情を聞いた婚約者が　改めて抗議をすると、暴力団の組員が現れて、彼を脅したというものだ。

　プロ野球選手は人気商売だけに、これまでも　巨人の清原をはじめ、浮気した女性から　子供を認知しろと訴えらるといった事件は数多くあった。
　しかし　それらは、あくまでも当事者間の問題、少なくとも大人の男女が、同意の上で浮気をしたので、男の誠意の無さを問われる事があっても、事件性はなかった。
　しかし　今度の問題は、はっきり言って刑事事件である。
　強姦罪は申告罪だといっても、はっきり　被害者が、警察に告発しているのであり、決して許されるべきものではない。
　まして自分の責任逃れの為、組員を使って相手を脅すなど、スポーツマンにあるまじき行為だ。
　これが高校球児なら、即刻　本人は退学、学校は出場停止になる所だが、当の立浪は、何のお咎めもなく、のうのうと
日本シリーズに出ている。

　こんな事が許されていいのか。

　もし　これが西武の選手だったら、たとえ　それが４番バッターだろうがエースだろうが、オーナーは、その選手を試合には出さないだろう。堤さんという人は、そういう事には厳しい人だから。

　中日というチームは巨人同様、親会社が新聞社でありながら、そういう犯罪に対する管理が杜撰である。
　例の八百長事件でも２人の逮捕者を出しているし、女児に対するワイセツ事件で逮捕された中山でも、のちに球界に復帰させ、大洋にトレードに出している。
　巨人にしたって、賭博事件で逮捕された柴田を野放しにし、公然と暴力団と付き合っている吉村を、コーチに迎えたりしている。
　柴田にいたっては、覚せい剤で逮捕された元阪神の江夏共々、大手を振って　評論家活動をし、名球界に出入りしている。

　よく　プロ野球は少年に夢を与える職業などと言われるが、これでは、いくらイチローや松井が大リーグで頑張っても、国内では、幻滅しか与えない。

　確か、国会開会中は、議員は逮捕出来ないと聞いた事があるが、まさか　日本シリーズ開会中は、選手の取調べが出来
ないという訳でもあるまい。
　刑事告発が出た以上、すぐにでも出頭させ、取調べを進めるべきだと思うが。

　きょうの日本シリーズ、西武が敗れた事は予想通りで、ショックは感じない。
　これも予想通りの　好投の川上に、完全試合（ノーヒットノーラン）を喫しなかっただけでも、満足すべきかと。
　しかし　レイプの卑劣漢　立浪にホームランを許したのだけは、情けない。