ヤフードームに隣接する　ホテル・シーホークで　西鉄ライオンズのOB会が開かれた。

　これは南福岡リトルシニアという少年野球チームの発足２５周年記念祝賀会の一環として開かれたもので、同チームの総監督を勤める高倉照幸さんが、県内や大分などで　やはり　少年野球の指導に当たっている元西鉄の選手らに参加を呼びかける中、それなら　ついでに久し振りにOB会をやろうかということで　実現したものである。
　私も高倉さんに頼まれて　選手紹介とインタビューを引き受けることになったもので、選手は　OB会長の河野昭修さんを始め　元熊本県議会議長の八浪知行さんら　１２人が出席した。

　控え室で対面した時は　みな高齢で　昔の面影を探すのに　一苦労。（失礼ですが、どちら様ですか？　）と尋ねなければ分からない人も何人かいた。

　しかし　控え室で　昔のユニフォームに着替えた途端、みなシャキッとして、そのままグランドに飛び出しそうに見えたのには　私もいささか　興奮を覚えた。

　部屋には毎日と読売の記者も取材に来ていて、私も記者時代を思い出し　色々アドバイスしてあげた。

　最年長は　その日が７９歳の誕生日の河野さん。母校の修猷館が今年　福岡大会の準決勝まで行ったことで、終始ご機嫌だった。

　遠方の中西　豊田両選手が欠席なのが残念であったが、最年少の池永正明投手まで、インタビューで　今まで知らなかった色んな話を聞かせて貰って　私としては大満足だった。
　
　

　
　挨拶するOB会　河野会長(左に八浪　坂上　高倉　亀丸　三竿の各選手）

　　
　　　　　　　　　 　左から　池永　宮寺　安部　杉町　村山の各選手

　特に　右手を負傷した安部投手が独特の落ちる球（アベボール）を　自ら生み出し、リリーフ投手として　元祖８時半の男と言われるようになったきっかけや、（今の選手にも　アベボールは通用すると思いますか？　）という私の質問に（勿論ですよ。あの頃は　登板するのが楽しくて仕方がなかった）と自信たっぷりに答えてくれたのが印象的だった。

　また　池永選手は　エースとしての活躍は勿論だが、打者としてもホームラン１８本を放っており、何と盗塁も失敗なしの５個決めているので、（投手なのに盗塁？　）と私が質すと(勿論ノーサインですよ。味方のバッターが打ってくれないので、自分で走って　点を取るしかないと思った）と彼らしい　負けん気の強い答えが返ってきた。

　それを聞いて　こんなに　勝ちにこだわる彼が　わざと負ける八百長などやる訳がないと　改めて彼の無罪を確信した。

　また　高倉選手は巨人に移籍して、王　長島両選手に挟まれて４番を打ったこともあるのだが、彼が巨人に行ったのは　宮寺捕手との交換トレードだったことも教えられた。

　

　２次会は　中州の安部選手の店に行ったが、午前１時近くのオヒラキまで河野さんが飲まれていて、カラオケでも(白い花の咲く頃)などを熱唱されたが、きっと河野さんにとって　思い出に残るいい誕生日だったんじゃないかなと、私も少し嬉しくなった。