カテゴリ:アート
随分前の記事ですみません・・・ 7月31日 会社帰りに千駄ヶ谷の76Cafeに檀田波ゲンさんの個展を見に行った。 ゲンさんは駅まで迎えに来てくれていた。 駅前のロータリーにちょこっとしゃがみ、 いつもながら何やら書きなぐっている。 デザインフェスタのときはアジアンな服をまとい、 強いアイラインをひいていて、底知れぬ湖のような マットな吸い込まれるような目をしていたのが印象的だったけれど、 髪が少し伸び、ほとんどメイクをしていなくて、 黒シャツにパンツにスニーカー姿のゲンさんはちょっと新鮮だった。 アイラインを引いていないゲンさんの目はマットではなくて きらきら大きく輝き、随分印象が異なっていた。 お店まで案内してくれた。 入り口付近にはプロフィールのボードと、 展示販売用のポストカードが並べられたテーブル。 明るい店内の壁には、ゲンさんの作品がいくつも飾られている。 デザインフェスタで私が気に入って買ったポストカードの 原画もあって、嬉しかった。 秘められた言葉、地の声、宇宙へ続くささやき声が ひそかにひそかに聞こえてくるような蒼い画面。 カフェではお茶を飲みながらとりとめなく話をした。 途中からデザインフェスタのスタッフでもあり、 クリエイターでもあるおちさんが来店し、 話したり作品を見せてもらったりした。 ゲンさんもおちさんもその作品は 若いエネルギー、素直な感情、 敏感で、何か大きな優れた感覚を感じさせ、すごいなあと感嘆してしまう。 大きなものに没頭しているのだ。 それは残念ながら私にはないものだ。 この日は個展最終日でもあり、時間になると作品群を撤去し始めた。 新宿から夜行バスに乗って関西に帰るというゲンさんを 荷物運びを手伝いがてら、見送りに行くことにした。 夜行バスは最近はものすごい人気らしく、 夜中の西新宿のバス乗り場はオレンジのライトがたかれ キャリーケースをころころ転がしたり、おしゃべりしながらバスを待つ たくさんの人で賑わっていて、びっくりした。 各路線のスタッフの、集合をかける声が飛び交っている。 そんな喧騒の中、道端にしゃがみ、時間までぽつぽつと話した。 絵のこととか、これまでのこととか。 久々にストリートな感覚を味わった。 いい夜だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.09.27 00:36:03
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