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2009年06月06日
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カテゴリ:小説感想

2002年3月単行本、2006年2月文庫本発行。

愛人を殺された夫。妻が犯行を告白する。
そして夫は愛人の遺体を湖の底へ…。
中学受験を控えた子供たちの勉強合宿のため、
4組の家族が集まった湖畔の別荘で、いったい何が起こったのか?



いたって平凡でした(笑)

うん、最近の東野作品と比べてはいけない。『卒業ー雪月花殺人事件』の時にも同じこと思った。
有名になった頃なのかどうか分からないけども、こういうミステリに原点の作品があるからこそ、東野さんの名前が知られているわけで。

だから、こっちも原点に戻るつもりで初々しい気持ちで読まなくっちゃね星(←アホすぐるwww



ぶっちゃけてしまうと、一部、真相まで辿り着く事ができない結末。

『どちらかが彼女を殺した』のような後味悪い(失礼っ)読了感ではなく、親として共感に値することがなんとな~~~く、できそうな納得のいく結末でした。

血のつながりがないのに、一人の犯罪を隠そうとする人間。
見え隠れする本性。

ある意味人間クサイところを見せ付けられるかのようです。
今んとこ、自分が親だからもしかしたら、って思えるだけなんでしょうけども。

間違ったことだけど、かばう気持ちがきっと人の親にはあってもおかしくないことなんじゃないかと。


とっかかりはミステリに入りやすいところですね。
東野作品自体、とても読みやすいものばかりなのですが、こちらは特に軽くさらっと読める作品になっておりました。犯罪は重たいものですけどね。

いつもみたいに、感情移入するわけでもなく、かといってさら~~っと流すわけでもなく、
そりゃ親として?とは考えましたけども、伏線だってきちんと張り巡らされていて、さくっと結末まで読者を引っ張る読みやすさは抜群でしたスマイル

東野さんの作品では伏線探すだけでも面白いwww


コナン君や金田一少年、それに金田一探偵(笑)
にあるような、限られた犯人という点が王道であって、私みたいな2時間ドラマ好きにとってはつい反応してしまう人物設定も魅力ですきらきら
密室じゃないけど、山奥の別荘という土地柄も何だか懐かしい(これまた土曜サスペンスとかのことだけど♪)展開が待っていそうなんですもん。


受験を背景にしているようで、並木の最後に導き出した答えはいたってシンプルなもの。

きっと並木のその答えが一番しっくりきてる。
子どもって複雑であって、単純極まりない。ハッピーエンドというわけではないけども、家族を思えばこそのハッピーエンドでもあったのかもしれません。



四つ葉映像化

 『レイクサイド・マーダーケース』

 2005年1月公開。118分。
 出演: 役所広司 、 薬師丸ひろ子

 HPはないので、ウィキペディアであらすじどうぞ♪





ご用事とかございましたら、
←コレ使ってください~~。
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最終更新日  2009年12月02日 10時07分22秒
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