カテゴリ:生活雑記
<深夜に崩れた壁と腐った水>
5人で良い気分になった頃、T田さんとK村さん到着。後輩のT田さんは、現職中に大学院修士課程に通い無事修了した頑張りやさん。K村さんとは研修の時に知り合った。今は2人とも退職して、さる学術団体に勤めている。さらに遅れる2人を除いて大広間で夕食を摂る。その後場所を移動し、いよいよ待望の麻雀大会に入る。 ところが麻雀室にある電動の台が問題だった。1台は動かず、もう1台も動きがおかしいのだ。古い機械なのに修理もしないのは、よほど利用者が少ないためだろう。遅れて来た2人が温泉に行き、早めに到着した4人が卓に着く。筑波山に登ったN沢さんは麻雀が出来ないため見物。麻雀が出来ないのに参加するのは、ほとんどがT大の仲間だからだ。参加者9人の内7人が東京のT大から筑波への転勤組だった。 ゲームに熱中しているうちにF田さんとK沼さんも着いた。F田さんは私学の助教授でこの夏東京で趣味の個展を開いた個性派。K沼さんは途中から高級官僚へ転身し、現在は国立の研究所の教授を勤めている。今回も参加する予定だったH瀬さんはお父さんが病気で倒れ、急遽不参加となり残念。仲間のほとんどが国立大学卒業の優秀な人。例外なのは私くらいなものか。 8人が2卓に別れてのバトルで、0時を過ぎた頃には夜食のお握りも届いた。私は案外調子が良かった。さほど疲れてなかったのと、あまり飲まなかったために早く酔いが醒めたためだろう。深夜の1時頃だったと思うのだが、突然大きな音がして何かが崩れた。見渡してみたが、それらしいものはない。ところが壁の一部が無くなっている。どうやら室内の換気扇を点けっ放しにしていたため、振動で古い壁が落ちてしまったようだ。 気を取り直して水道の栓を開きコップに水を注ぐ。それを口に入れた途端に気持ちが悪くなった。何と水が腐っていたのだ。長い間誰もこの部屋の水を飲まなかったのだろう。慌てて自分の部屋へ戻り何度も口を濯ぐ。そして口直しにビールを飲んだ。これで腹も何とか落ち着いてくれた。 2時過ぎには部屋へ戻って眠りに就く人も出だした。そのためゲームを終了し、これまでの結果を集計する。一番勝っていたのが私。こうなると負けている人が再挑戦を申し出るのが常だ。初めの半荘は負けたが、次の半荘は大勝。結局は私が優勝して次回の幹事になることが決まった。幹事は連絡などで大変だが、地元開催の権利があるため交通費が安上がりなのがとても助かる。 大会も無事終了、ようやく眠れることになった。時間は4時過ぎ。もう直ぐ朝だ。昔は一睡もしないで朝まで麻雀をするのが常だったが、歳を取った今では少しでも眠った方が体が休まって良い。隣のK間先輩のいびきが煩いけど、こんな状態でも眠れるのだろうか。そんな不安もどこかへ霧散。いつしか深い眠りに落ちた私だった。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.25 19:59:55
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