カテゴリ:ウルトラマラソン以外の完走記
< 懇親会と別れ >
ホテルに戻って風呂に入り、着替えてから歩いて国際通りへ。レースの後、T田さんと一緒に夕食を摂る約束をしていたのだ。約束の時間より早いけど、彼が泊っているホテル行ってみることにした。フロントから電話してもらうと、早速駆けつけてくれた彼。既に懇親会の場所を予約しており、皆でそこへ向かうと言う。 暫くして仲間がやって来た。T田さん、S木さん、M金さんの古川組3人と、我が走友会のM井さん。ひゃ~。これは嬉しい。国際通りの地下にある飲み屋まで歩く。ここはT田さんの行きつけの店で、3千円の飲み放題とのこと。T田さんのお友達と明走会のM浦さんも一緒で、メンバーは合計7名。 料理が次々と運ばれ、全員そろったところでジョッキで乾杯。T田さんがわざわざ私の「沖縄本島一周達成」を紹介してくれた。1人でしみじみ祝うのも良いが、仲間から賑やかに祝ってもらうのはもっと嬉しい。大いに食べ、大いに飲んで楽しいひと時。途中から泡盛をウコンで割って飲んだが、なかなか美味しかった。ウコンはショウガ科の植物で香料のターメリックのこと。漢字では鬱金と書くが、その鮮やかな黄色に驚いた。 楽しく過ごした懇親会だが、2日間の疲労でかなり酔ったため、早めに退散させてもらうことに。最後まで熱心に写真を撮ってくれたT田さんやM井さんはじめ、皆さんありがとうね。でも次回沖縄で飲む時は、出来たら沖縄料理を食べ、泡盛を味わって欲しいと思った次第です。 ホテルに戻り、ベッドに横になりながら「坂の上の雲」を観ていたのだが、いつの間にか眠ってしまったようだ。この夜も深夜の3時頃に目が覚め、「青雲はるかに」の上巻を読む。結局沖縄への旅の3日間で、500ページを一挙に読了したことになる。朝食後、荷物をフロントに預け、国際通りに出かけた。 最初に訪ねたのが市場内のお菓子屋。楚州(そす)の小母さんは後ろ向きで忙しそうに働いていた。ひょっこり後を向いた小母さんに挨拶。小母さんに会うのはこれが3回目。小母さんもちゃんと覚えてくれていたようだ。お土産用に中国渡来のお菓子クンペン(薫餅)を16個購入すると、いつものようにおまけしてくれた。 「来年も来るの?」。尋ねる小母さんに、「来年は分からないよ」と答えたが、沖縄へ来たらまた寄る積りだ。年齢は私より2歳上の68歳とか。多分学年は1級上だと思う。小母さんと別れ、花笠食堂横の路地から裏を覗く。この岡にはかつて風葬墓があったと思うのだが、今は移転して公園になっている。立ち退きした民家の跡に茂る樹木。そんなうらびれた風景が、私はとても好きだ。 お土産に「ちんすこう」を買ってホテルに預け、さらに辻方面を散歩。王朝時代3人の賢人が遊んだと言うサンモウジ(三文殊)公園から遊郭の跡を通り、波の上宮へ。ここは本来原始神道の聖地だが、明治以降日本式の神社に変わった。裏の海で泳いでいる人を発見。海岸にはシャワー室もある。そして海の上では空港までの新しい道路が工事中だった。 ホテルへ戻る途中、沖縄そばを食べた。出来たらスペアリブが入ったソーキそばが食べたかったのだが、普通のラフティ-(豚の三枚肉の煮物)だった。空港にはモノレールで早めに行った。フライトを待つ間、空港内の書店で1冊の本を購入。伊波勝雄著「世替わりにみる沖縄の歴史」。著者は社会科の先生をしていた人のようだ。 午後2時20分。仙台行きの飛行機が陸を離れた。青い海の向こうに渡嘉敷島が見え、少し離れて粟国島が見えた。そして後は白い雲の中。こうして懐かしい沖縄は全く見えなくなった。10回目のNAHA完走と、合計で322kmの沖縄本島一周を達成した今回の旅。次に訪れるのは果たしていつになるか。それまでサヨウナラ。私の大好きな沖縄の島々よ。今回もたくさんの思い出をありがとうね~!!<完> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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