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もともと「むぎゅ。」は、バリュー投資こそ絶対的王道、それ以外は邪道とするバリュー投資家に一矢報いる為に開設しました。当時、多くの個人投資家が、バリュー投資家先生の後ろにわらわらと集まり、非バリュー投資家をコケにしている、という状況でした。特にテクニカル派に対する批判は凄まじく、経験の浅い初心者が短期投資家やテクニカル投資家をよってたかって集中的に批判しているという状況が散見されたものです。また、フージャーズホルダーの、執拗なまでの他のマンションディベロッパーの批判や、フージャーズ賛美は今からは考えられない程、過激なものでした。
この異常な状況にチャチャを入れながら、アンチバリュー投資家の初心者の為に、バリュー投資家と切磋琢磨しながらレベルを上げていこう、強い信念を持った投資家に正面から反論する事ができるような、確たる信念を持った投資をしていこう、というのが「むぎゅ。」の目的とするところです。自分では、この目的はある程度達成していると思っています。 しかし、ライブドアショックを皮切りに、小型株の歴史的な暴落相場が続き、多くの所謂バリュー銘柄も暴落する事となりました。それだけでなく、バリュー銘柄如何に関わらず、多くの小型株が下方修正を発表するという、非常に厳しい相場環境が続いています。 バリュー投資家に盲目的に従ってバリュー投資こそ王道だ、バフェットの投資手法こそ最も効率的な手法であり、それ以外は非効率的だ、という素直な多くの初心者達が、路頭に迷い、自信を喪失しています。 特に影響を与えたのがフージャーズの業績悪化、及び下方修正でした。バリュー投資家の大半がかつて太鼓判を押していたフージャーズが、僅か1年で信用を失墜し、フージャーズを賛美していた多くのカリスマ投資家の信用が地に落ちました。 今、巷では彼ら元カリスマバリュー投資家が批判の矢面に立たされています。元々彼らの意見に反対した人がことごとく凄まじい批判を受けたことを考えると、因果応報と言えるかも知れません。しかし、今彼らを批判している人の殆どは、上昇相場では彼らの矛盾を指摘しなかった人ばかりなのです。それを考えると、僕は今批判している彼らに対して、昔にバリュー投資軍団がアンチバリュー投資家に対して行っていた批判に対する嫌悪感と同様のものを感じて仕方がありません。 「むぎゅ。」で今まで、バリュー投資が正解ではない、正解は絶対に株価のみであり、株価を構成するあらゆる意見が正解を構成する要素ではあるが、それぞれの要素は単体ではどれ一つとして正解ではない、という事を言い続けてきました。バリュー投資の成長には自己批判が必然であり、自己批判なしではバリュー投資に未来はない、自己批判を通じて思案を重ね、バリュー投資の矛盾と真正面から向き合い、それでもなおバリュー投資を選択するならそれは一つの正しい選択だ、という事を言い続けてきました。今、まさにバリュー投資家はこの自己批判の段階に移行しているようです。 つらいでしょうが、頑張って下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.11 14:54:28
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