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エネルギー資源を中心に、ありとあらゆる商品価格が暴騰している。過剰流動性がもたらす弊害は、行き過ぎるインフレである。諸外国の物価が上昇し続ける中、日本国内の物価上昇率だけが極めて低い。マネーの絶対値はとっくの昔に過去最高を更新。マネーサプライも依然高水準で推移している。残念ながら資本が国内を素通りし、アメリカやイギリスなどの金融立国を経由して、途上国へ流入している。資本の流出で支えられた円安は、果たして輸出企業の利益につながり、日本国家の経常黒字を支えている。積み上げられた経常黒字は、アメリカ主導の資本主義社会というイカサマレースを支える為に大半が使われている。資本の有効活用をしていない事が、間接的に資本主義社会の矛盾から目を背ける事に繋がるのは皮肉である。
新興国の高成長を支えているのは、社会主義・共産主義国家の資本主義化と、IT革命による経済のグローバル化による発展に他ならない。そして、新興国の急速な発展に伴い、資源価格が高騰し、また、その事自体が資源国家でもある新興国の高成長を促している。 これは、逆から考えると新興国の急成長による資源エネルギーの需要増加は、資源価格自体に織り込んでいる事を示している。尚且つ日本の低金利がもたらす過剰流動性も一役買っていることは言うまでもない。つまり、何らかの理由により新興国の成長が鈍化する、または資金の流れが逆流するような事があると、資源価格は大幅に下落する可能性が高い事を示している。資源価格の下落は、資源国家の成長率を下げ、更なる資本流動性の減少をもたらすのは言うまでもない。 残念ながら日本は資源の乏しい国である。しかし幸運な事に、資源エネルギー効率が極めて高く、加えて一般にはまだまだ普及しているとは言い難いものの、太陽・風力・バイオエネルギー技術水準は世界でもトップクラスである。今後、発展し続ける世界経済の消費資源増加を緩和する為、エネルギー効率を高める技術を輸出していく事が重要になってくるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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