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少し早い気もしますが、いつの間にか街中はもうクリスマスの様相を呈してきていますな。
僕は穢れてしまったからか、もう十年以上もサンタクロースがプレゼントをくれません。たしか昔は枕元にお菓子やらゲームやらが置いてあったような気がしたんだけれど…気のせいかな? 『ふん、馬鹿馬鹿しい!何がクリスマスだ!クリスマスでめでたい事なんかありゃしない!クソ喰らえ、だ!』 そんな貴方に今回ご紹介するのはディケンス著「クリスマス・カロル」、新潮文庫版です。 と出だしから「むぎゅ。」ではなく「堕落」バージョンでふざけた感が否めないですが、投資に役立つ名著シリーズとしての紹介です。 クリスマス・カロルは全ての事を拒絶する皮肉屋さんが、クリスマスに幽霊に色々な場面を見せられて徐々に心境が変化していく、といった内容です。平易な文章で構成されており、どちらかというと子供向けと言えるかもしれません。しかし、主人公であるスクルージは、昔は明るくて活発な子供だったが今ではすっかり人間嫌いの老人、という設定ですので、感受性が鈍くなった大人にも読んでもらいたいです。忘れていた大切なことを思い出すこと請け合いです。投資においても、忘れていた何かを思い出さずにはいられないことでしょう。 しかし、この本の素晴らしい所は全く無駄なところがないという事ですね。登場人物が絡まりあっており、良い意味で裏切らない。表現がくどくなく、それでいて分かり易い。急展開するストーリーに、読者が着いて行けるように随所に配慮がなされています。安易なストーリーで主張する事柄も決して難しい内容ではありませんが、それを相手に伝える事は酷く難解です。それがたったこれだけの文章にまとめられている。バリュー投資家さんも、エンターテイナーに徹するつもりがないのなら、ダラダラ無駄な文章を書くのはそろそろ止めにして頂きたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.04 11:04:03
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