人の行く 裏に道あり 山の花
さも分かったようにこういう下らない格言を口にする人がいますが、ただの馬鹿ですのでご注意下さい。
山の花を見るのに表参道も裏道もありません。花への道なんて無数にあります。
裏道を通っている人は、人と違った道を行こうと思って進んでいる訳ではありません。
もし、人と違う道を進もうという心構えの人がいたとして、その人は果たして正しいでしょうか?
人と違う道を選択する、その事自体は全く意味がありません。普通の人が通らないような裏の道が貴方の通るべき道かどうかは、全然別の話です。
類似したものに、麦藁帽子は冬に買え、という格言もあります。結局は皆が夏に使う麦藁帽子を冬に買う事で安く買えるのではないか、という思惑買いです。
思惑買いは単なる一つの手法であって、そうするべきというものでは決してありません。
ただし、リスクが明確になっていて、かつそのリスクが自分にとって許容できるのであれば、そのリスクは積極的に取るべきです。
そういう意味では、麦藁帽子が何故冬に安いのかの理由を徹底的に把握することは、麦藁帽子を冬に買うかどうかを別にしても、とても意義のある事だと思います。
大切なこと。それは、自分の性格にあった手法で、好きなようにやるということです。
自分が買いたい時に買えば良いし、売りたい時に売れば良いのです。
自分が買い難い時に買う必要も、自分が売り難い時に売る必要もありません。
全く、ありません。
そこら辺の所を分かってない人が、自分が好きな格言を好んで用いています。
上述の2つの格言やそれに類する格言を用いている投資家には、騙されないようにご注意下さい。
(これらの格言を書いている投資家本人は、自分は正しい事を書いている、と思い込んでいる所が非常に性質が悪いです)