世代間格差を考える その1
http://plaza.rakuten.co.jp/meaning1/diary/201310020000/
世代間格差を考える その2
http://plaza.rakuten.co.jp/meaning1/diary/201312290000/
世代間格差を考える その3
http://plaza.rakuten.co.jp/meaning1/diary/201403100000/
世代間格差を考える為に、ちょっと新たな視点から攻めてみたいと思います。
読者の皆様にお聞きします。
『格差拡大』させるために、何をすれば良いでしょうか?
格差是正ではありません。
効率よく格差拡大させる為には、政府はどのような政策を取れば良いでしょうか。
最初の考察。
・10個でも20個でも構いません。効率の良い格差拡大政策を考えられるだけ考えて、紙に書いて下さい。
・そして、今日本政府が取っている、或いは取ろうとしている政策に赤丸を付けて下さい。
・その丸をつけた政策について、間逆の政策を日本政府が取るべきかどうか考えて下さい。(印は付けないで下さい)
恐らく赤丸を付けた政策の反対の政策を取れば、その分格差は縮小する方向に進むでしょう。
しかし、全部その政策を日本政府が取るべきかどうかは、考え方が分かれるところです。
格差縮小させる政策が、格差拡大させる政策よりも必ずしも優先されるべきかどうかは分かりません。
多くの場合、取るべき政策は格差拡大政策か格差縮小政策かという分類で決まるのではなく、その内容、タイミングによって決まります。
次の考察。
・紙に書いた効率よく格差拡大させる政策で、世代間格差が拡大すると思われるものに青丸を付けて下さい。
・赤丸と青丸の両方が付いている政策を日本政府が推し進めようと考えているのは何故でしょうか。
一度、自分の考えを整理する必要があります。
この方法が、一番自分の考えを客観的に判断し易いのではないかと思います。
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いま日本で、20代から30代を中心とした若い人が死にまくっています。
理由は過剰サービスによる卑屈さにもあるだろうと、僕は思います。
長く続いたデフレで、消費者優遇状態が続き、労働者はその労働力の安売りを続けました。
合理化。合理化。合理化。
毎年貴重な若者が自殺しています。その数は少子化が続く今でさえ、目立った減少をみせません。
多くの方が御存知のように、自殺者数が急増したのは橋本政権時。
消費税を3%から5%に増税した瞬間に、自殺者が2万人から3万人に急増し、それ以降は3万人前後で推移しています。
消費税にばかり目が行きがちですが、橋本政権が行った悪政は数多くあります。
大規模な、幅広い規制緩和が次々に行われ始めました。
主に新自由主義者が掲げる政策に近いものが多く、中でも金融ビックバンなど経済に大きな影響があるものもあります。しかし、規制緩和された分だけセーフティネットが充実してきた、とはとても言えません。
長引く不況下においてさえ労働規制緩和政策を取ったことによる影響が、自殺者数が急増している一因になっているのは間違いありません。
影響が大きいのはフロー低迷期での消費税増税による中小企業の経営難ですが、主要因は決してそれだけではありません。
規制緩和が推し進められて以降、若者が自殺者のうちの多くの割合を占めるようになりました。今でもそうです。これからもそうでしょう。
何故でしょうか。
その答えの一つに、世代間格差があります。
消費者天国、労働者地獄。次回の世代間格差を考えるシリーズではこれらの理由を一つ一つ見ていきましょう。