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ただし、株価は常に適正価格という現状認識が同じでも、将来どうなるかの予測は違います。 ランダムウォーク理論では、今後株価がどうなるかの予測はできないと言います。 将来の適正価格である将来の株価は、現在の適正価格である現在の株価からランダムに動くのであって、それを見越した投資行動は不可能である。 何故なら、株価は[将来の値動きの可能性]を完全に織り込んでいるからである。であるからこその、適正価格なのだ。 ランダムウォーク理論では、そう主張します。 この将来に対する予測が、僕は若干異なります。 この『若干』というのは、ほとんど一緒だがほんの少し違う、という程度です。 今までずっと、この違いをうまく表現することができませんでした。 『株価は常に短期中期長期すべてを織り込んだ適正価格。でも明日の適正価格とは一致しない』 この概念に、その若干の違いが含まれています。 明日の適正価格を予測するのは、不可能です。当然、明後日の適正価格も、1年後の適正価格も、10年後の適正価格も予測は不可能です。 何故なら、市場参加者全ての考えがどのように変わるかなど、全く分からないからです。 しかし、当たるも八卦の適当予想ならできます。 確たる根拠はありません。 予想するには山のような前提が必要で、無限ともいえるような膨大な株価変動要素を無視します。 この八卦予想、当たる可能性は全くありません。 しかし、ランダムウォーク理論が主張するように[株価変動の予測は何の価値も無い]のでしょうか? 僕は[株価変動の予測はほんの僅かに価値がある]と思います。 株価変動の予測といっても、適正と思われる価格に今現在より近づくと、上がるのか下がるのか、方向性がどちらにいくのか、漠然としたイメージが頭に浮かぶ程度です。 どの程度上がるのか下がるのかは全く分かりません。イメージできるのは方向だけです。いつその方向に向かうようになるのかは全く分かりません。想定しているより長い間かかって、その結果状況が全く変わって想定しているほどの変動がなくなるかもしれません。或いは、今の株価よりも上がる(または下がる)、ということは永久にないかもしれません。 それでもこのほんの僅かな価値は、[膨大な時間を費やしてまで分析する価値]があるのでしょうか? 答えはYESでもあり、NOでもあります。 膨大な時間を費やして分析している多くの投資家が思っているほどの価値がない事は間違いありませんが、やらないよりはやった方が良いという事も間違いありません。
そのイメージの信頼性は限りなくゼロで、ほぼ無価値ですが、それでも無価値ではありません。 このイメージの価値は、むしろ株価が実際にその通り動くというよりは、[そのイメージを持って投資をすることができる]ことにあると僕は経験則から感じています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.06.07 10:09:01
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