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株式投資では多くの人が利殖に失敗して、大きな損失を出してしまいます。
プロのトレーダーも然り。知識が豊富で、一日中株式投資に時間を費やしているトレーダーですら、指数以上のパフォーマンスを安定的に出せる人は殆どいません。時流に乗っている時に大きく利益を上げるプロのトレーダーは沢山居ますが、時流に乗れなくなると指数を大きく下回るパフォーマンスになることが大半です。 個人投資家も同様です。カリスマトレーダーとして有名な人も、多くは相場環境が変わると大きく資産を減らすことになります。 勿論逆も然りです。今あまり優れたパフォーマンスを出していない投資家でも、市況の変化で一気にパフォーマンスが向上することは珍しくありません。ただし、今現在優れたパフォーマンスでない人が将来優れたパフォーマンスになることは稀です。優れたパフォーマンスでない人は、自分の投資手法が間違っていると思いがちで、儲けている投資家の手法を真似たり、無意識のうちに影響を受けたりすることが非常に多いからです。パフォーマンスが大きく劣後している中において、自分の投資手法を貫くのはかなり大変です。 さて、そんな中で、投資家として大事な心構えとは何でしょうか。 簡潔に言うことができます。 単純明快。「ゆっくりとお金持ちになるように意識する」です。 このような大切な心構えはあまり言われることがありません。短期間で資産を大きく増やした投資家にばかりスポットライトが当たるからです。そのような投資家は、時流が良かったから資産を大きく増やすことができたのだ、と理解するべきです。その投資家が優れている訳ではない、と考えるべきです。貴方も私も、あの有名カリスマトレーダーと大して変わりはないのです。カリスマトレーダーと言われる人は、上昇相場で大きなリスクを取って、資産を急激に増やしたというだけです。何も際立って知能が高いとか、特別なトレード方法を知っているとか、そういう事ではありません。時流に乗っていた時に大きなリスクを取っただけです。上昇相場では、高いリスクを取れば取るほど、高いリターンになります。高いレバレッジを掛ければ、非常に高いリターンになりなりまます。高成長銘柄にレバレッジを かけて投資をすれば、それだけで資産は急増するでしょう。 数年程度の短い期間で資産を大きく増やしたという事と、投資家としての実力には、それほど大きな因果関係はないと理解するべきです。短い期間で資産を急増させた投資家は、他の人が見えていた不確定要素を認識できていなかったことが功を奏したのかもしれません。もしかすると、知識や経験を増やした今は、資産を急増させた当時と同じことができないかもしれません。再現性がない投資手法でたまたま何回か大当たりを当てただけかもしれません。そういう投資家を有難がっても仕方ありません。他人は他人。自分は自分。 他の人が資産を急増させていても、自分には全く何の関係もないと理解するべきです。 閑話休題。「ゆっくりとお金持ちになるように意識する」の話に戻ります。 投資は長い期間にわたり行うものです。急いでお金持ちになる必要はありません。過剰にリスクを取ることをしなくても、時間が経過するにつれて、資産は大きく波を打ちながら上昇していきます。この波を小さくするためには、リスクを減らした方が良いでしょう。 大きな波でも許容できるなら、リスクを増やした方が良いでしょう。敢えて、やや乱暴な言い方をすると、基本的にはリスクとリターンは高い相関関係があります。(リスクというのは不確定要素で、損失のことではありません) 資本主義社会である以上、急いでお金持ちになろうとしなくても良い事を腹の底から理解するべきです。ゆっくりとお金持ちになる、そう決めるだけで、過剰なリスクで身を亡ぼすことはなくなります。 避けるべきは、過剰なリスクを取ることです。投資家が大成功した裏には、大きなリスクを取っていた、少し間違えると大きな損失を被っていた、ということは多々あります。本人が認識していなかった大きなリスクが隠されていた、という事も多々あります。大きな損失を避けるため、できるだけ大きなリスクを排除し、敢えて短い期間で資産を急増させようとしない、そのような心構えが大切だと思います。 繰り返しますが、過剰なリスクを取ってまで、急いでお金持ちになる必要はないのです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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