テーマ:落語について(2342)
カテゴリ:落語
【粗筋】 翌日この患者が来て、 【成立】 延宝8年『囃物語』上巻ノ一「天下一目医者の咄し」は、人だかりが出来ているが、背の低くて前が見えない目医者が、自分の目をくりぬいて見物し、粉薬をふりかけて戻すという噺。 同書中巻ノ八「鯉の目はなし」は、鯉の目玉が万病に効くと聞いて、調理を頼まれて目玉をくりぬくが、その時に主人に「何をしておる」と言われてびっくり。目が飛び出るほど驚いて、朋輩が間違えて鯉の目を入れてしまう。この主人が大坂へ行くのに夜船で下ったが、鯉の目を入れた供の者が川へ落ちる。大騒ぎになるが、鯉の目を入れたため、故郷が懐かしくて川に入ったのだという落ちになる。 安永2(1773)年『聞上手』の「眼玉」は「紙屑拾いを見ると、どうも吠えたくなります」という落ち。落ちは、「小便をする時片足外なければなりません」から「女房とする時後ろからしなければなりません」まで多数。治療を終えたその場で、こうなるという想像で追えると、つながりはスムーズ。翌日の報告だと一泊置いてしまうが、本当に犬のようになっているというおかしみが出る。犬のような仕草か何か加えるとおかしみがまる。どっちがいいのか、分からない。 目玉をくりぬく音は「キュースパーキュースパー」が多いが、前の春風亭柳好は「グルグルポワッ」とやっていたと思う。三遊亭歌武蔵は「バウワウ」と音がした。珍しい林家三平の録音があるが聞いていない。上方でも桂米朝を聞いた。その他聞いた噺家は10人を下らないはず。 日本橋で落語相撲が行われたという話があり、桂文楽(5)の「狸の釜」と三升屋小勝(3)の「犬の目」の取り組みとなった。行事が小勝の勝利としたが、地元の文楽ファンが集まっていたから、さあ大変、抗議の声で大騒ぎ……行事の入船亭扇橋(8)は少しも騒がす、「どんなに狸がうまく化けても、犬の目にはかないません」と言った。これで会場は騒ぎをおさめて大拍手。常連が扇橋に寿司を贈った。お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.12.18 18:59:08
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