名作落語大全集
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【粗筋】 賭場で芽が出なかった博奕打ちが、着物をはがれて帰って来ると、田んぼで蛙が鳴いている。それが、「ハダカダ、ハダカダ……」 と聞こえるので、癪に触って踏みつぶそうとすると、通りがかった隠居が蛙を買い取って逃がしてやる。蛙は田んぼへ戻ると、 「アンタガタ、オレキレキ」 【成立】 東京では小噺であるが、上方では踊りの前に一席として演じたという。 蛙の声が人間の言葉に聞こえるという小噺で、三遊亭圓生(6)が「紀州」で音が言葉に聞こえる例として、「夜鷹」などと一緒に取り上げている。日本昔話集成420には、動物の鳴き声が人間の言葉に聞こえるものを集めてある。その題名が「嘉兵衛鍬」は、カラスが「嘉兵衛、鍬~」と、鍬を忘れたのを教えてくれたという話。落語では「鍬烏」。 【蘊蓄】 あをがゑるこころこころと鳴きにけり(江戸の川柳)
落語「つ」の17:佃島(つくだじま):… 2024.11.02
落語「つ」の16:佃島(つくだじま):… 2024.11.01
落語「つ」の15:搗屋無間(つきやむげ… 2024.10.31
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越智 健
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