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名作落語大全集

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2021.05.05
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カテゴリ:落語

【粗筋】
 青空広告社のコピーライター募集に応募して来たのが浜田勘平。雑誌で「能力のある人」と見て来たのだが、前のページにある「超」の字を見落としていた。社長によれば、飛行機のような重い物が飛ぶのは非科学的、だから根性であって、乗務員の超能力なのだ。疑う人がいるから落ちる……という例のように、何事も超能力が大事だと言う。
 とりあえず採用されて、取りあえず駅前にある「霊感そば」のチラシを使う。コピーライターの基本はちらしと言われて、店を見に行くと、いかにも怪しい。ちょうど降霊会が行われていた。オカルトの会に勘平が来たので「オカルト勘平」になったのよ。
 会では、3年前に死んだ父の霊を呼び出してくれと頼む男がいたが、霊が意外な告白をする。「わしはサウナで表に出ようと思ったが、押しても押しても開かない。そのまま死んでしまったのだ」「これは殺人でしょうか」「いや、ドアは引いて開けるのや」
 こんなんばっかり。最後にはドラキュラが現れる。割り箸で十字架を見せるが、乗り移った相手が仏教徒なので効かない。瓶詰めのニンニクで攻撃するが、中身はラッキョウだったので失敗……勘平君は恐ろしさに逃げ出すが、元のビルに入ると、会社の様子が違う。「あれ、青空広告社じゃないですか。ここ、何階ですか」
「12階ですよ」
「間違えた、13階だった」
「お客さん、このビル、13階はありませんよ」

【成立】
 中島らも作、桂文珍が演じた。怪しい宗教はいつもあるが、呼び出された霊のギャグは単発的、落ちも物足りない。ビルそのものを間違えだけかもしれないしねえ。言葉遊びで終わって、タイトルも駄洒落で、『忠臣蔵』とは何も関係ない。これが物足りなさの原因の一つか。​






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Last updated  2021.05.05 06:29:29
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越智 健

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Comments

モルモタマ@ Re:65:油屋猫(あぶらやねこ)(10/21) これは小咄で、桂米朝が小咄ばかりを演じ…
背番号のないエース0829@ 日比谷公園 「日比谷焼き討ち事件」に、上記の内容に…
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