【粗筋】
高利貸しでは儲からないってんで、色々な悪事を考える。
「この老人が金持っていると評判で」とカツアゲを計画。「おう、金を出せ」「はあ……おい婆さん、ちょっと来ておくれ」「はあい」……「源太=、カネというのが婆さんの名前やないか」
伝書鳩売って、相手が離したら戻って来るからそれをまた売ればいい……「源太―、鳩が鳥屋へ帰って行ったやないか」
豊臣家の埋蔵金を探したら、出て来たのは「豊臣家御用達」と書かれた布。「源太―、豊臣家のマイ雑巾やないか」
「兄貴、真面目に働きましょう。甲子園でカチワリ売っとるのを見て感動しました。わしらもかき氷やりましょう」「いや、源太、氷菓子(高利貸し)はこりごりだ」
【成立】
笑福亭仁智がやった。その都度「源太ー」と怒鳴る。要するに小噺集で、何でもありというオムニバス。「日本の話芸」では30分番組で、20分がマクラだった。その後「純情編」など、続編も聞いた。古典のネタ、新作のネタ、何でもあり……そういう作品なので番外としてもいいが、一応二人のキャラクターが出来ているのでここに入れておく。