2024/04/27(土)05:21
落語「た」の16:幇間(たいこもち)
【粗筋】
西国の御家中、江戸詰めになると遊び回るが、幇間らに祝儀を切ったことがない。国元へ帰ることになったというので、最後に見送りに行けば祝儀をくれるのではないかと、四、五人で見送りに行く。駕籠に乗ろうとして、
「ではさらばじゃ。達者でいろよ」
と言い残して、やっぱり祝儀は出ない。見送った幇間、
「誰が達者でいてやるものか」
【成立】
明和9(1772)年『鹿の子餅』の「牽頭持」。面白いと思うが、昭和の頃に聞いたきり。