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三日月の夜にはミルクティーを

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2011.08.22
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カテゴリ:わたしの日記
先日のこと。

地下鉄の駅から、地上に出ようと。
エスカレーターに乗っていて。

私の前には。
細身で、バリバリお仕事をこなしそうな女性が。

肩には、大きな荷物。
足元は、黒いハイヒール。

ハイヒー………ん?

あれは、なんぞや。

よーく見ると。
ストッキングに、小さな毛玉が。

あらっ。

毛玉?…よねぇ。

私にも経験がありますが。

ストッキングを何度も洗濯していると。
毛玉…のようなものが、出来ることがある。

どこかに引っかかった糸が。
クルクルまるまって出来るのだと、思うのですが…。

それにしても、この女性。

ちょっとばかし。
毛玉の数が、多くないかしら。

いくら、大切に使っていると言っても。

数が、半端ないじゃないのよ。

と、驚くほど。
たくさんの毛玉を付けているお方。

ここまであると。
ちいと、恥ずかしくないかい?

で。
出口が近付くと。

外の光が差し込んで。

あっ。

…そうよねぇ、そういうことよねぇ。
いくらなんでも…ねぇ。

これほどキャリアウーマンのオーラを放っている女性が。

毛玉を付けているなんて。
有り得ないわよねぇ。

そうなのです。

私がずっと。
毛玉だと思っていた、その正体は。

ストッキングに施されていた。

「模様」…だったのです。

肌色のストッキングに。
同色の水玉が、ポツポツと。

お洒落だわぁ、お姉さま。

だぁれ?

「毛玉」だなんて、言ったのは。





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Last updated  2011.08.22 18:29:41
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