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カテゴリ:自閉症関連
そして、・・・ing
「律くん、こっち向いて」 が届きました。
楽天では、ここで紹介してから、 すぐに売り切れてしまったようですが、 どこか図書館にでも潜んでいると思いますので、 目を通せるチャンスは、きっとあると思います。
パラパラと昨夜は、目を通していたけど、 長男が幼かった頃を、 大変だった頃、ただ髪を振り乱して、 歯を食い縛って頑張っていた頃を、 思い起こしていました。
外出にしても、食事・排便にしても、 24時間生活に関わる四六時中が、 まさに、親子で迷路に入り込んでしまったような、 霧から抜け出せ無い緊張の日々の連続でした。
律くんには、お兄さん、そして妹さんがいました。
最後の妹さんの寄せ書きに心が打たれたので、 転載させて頂きます。
この本を読んでどうお感じになったでしょうか。 驚かれたのではないでしょうか。 私が生まれた時から家には次兄の存在があり、 それが普通の生活でした。 よその家に兄のような人がいないことの方が、 私にとっては不思議なことでした。 どこの家にも何かしら問題があるように、 兄のことがあっても、 うちは、普通の家庭だと思っていました。 そして今、母が兄のことを書くと言う。 我が家は本になるくらい特別な家庭であったのかと 改めて思いました。
私は、母が、本を出すことにあまり賛成していませんでした。 この本に書かれているような生活は これからも私の家で続いていくことなのに、 ここで形になってしまうというのは、 汚いことも美化されて きれいごとになってしまう 気がしたからです。
私の家ではこれからも この普通の生活がカッコ悪くも 続いていくのですから。 妹より
衝撃でした。
そして、女の子だけに、 母に寄せる思い、現実をきちんと捉えた冷静さ、 我が家にも、次男が長男には近い存在だけど、 こういう風には多分書かないでしょう。
兄弟を生むことをきっとこのお母さんも 悩みながらの出産・育児だったかと思います。
でも、兄弟を生んでいて良かった、 紛れも無くそう思えるのは、 自閉症の兄弟との生活の中で、 他の家庭に生まれていたのでは、 きっと味わうことの無い、劣等感やら 辛さなどを乗り越えて、 親以上に逞しく、世にも貢献できる人間に 成長してくれているように感じるからです。
自閉症の生き方は育児さながら試行錯誤であるように、 兄弟も、ずっと霧の中を一緒に歩いているんです。
願わくば、自閉症である本人はともかく、 その兄弟への関わりを、 社会が温かく見守って頂きたいと想い、 敢えて、この寄せ書きを転載させて頂きました。
ずっと、・・・ing
今も、現在進行形なのです。
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