夏空リーディングの制作話-2
題材探しにテーマ作り。いつもここが一番大変です。 家守綺譚価格:380円(税込、送料別)今回の『家守綺譚』(著:梨木香歩(新潮社))に出会えてホントに良かった。まずネットで出会い、興味を持った。次にハードカバー版を図書館で見つけた。本の背に指をかけて、初めて表紙と向き合う。その装丁の渋さと凛と美しさ。自然に中を開き文章を目で追う。4行、5行…。パラぱらっと送って真ん中の辺りを飛ばして読み、更に送って後半。最初に戻ってもくじを確認。植物の名前だけがズラッとならんだ項目。 「…これ、凄く好きかも。」それが最初の感想。 生活の中にとろけ込んでくる不思議と、少々不器用ながらそれを受け入れる主人公。書き出される家や庭の様子、近所の家、山、疎水。その空気。 田舎育ちの自分にはたまらない要素がてんこもり。気がついたら図書館で本をガッチリ抱え込んでました(笑) ホントは当日ご紹介するのも、このハードカバー版が良かったのですが手配出来ませんでした。残念家守綺譚価格:1,470円(税込、送料別)持ち歩きには向きませんが、オススメはハードカバー版です。 マジョモリ価格:1,365円(税込、送料別)また同じく梨木香歩さんの『マジョモリ』(ポプラ社)。恐らく聞いていて「ん?これは春?」と思われた方もいらっしゃると思います。ええ、春です。夏空とうたっていますが実は春でした。でも遅い春って事で許して下さい素敵な装丁と透明感のあるイラスト、 女の子独特の綿菓子のような世界観はちょっと譲れませんでした「ふたばちゃんは強そう…」のくだりは個人的にツボ。私もよく使うんですが(…それってどうなんだ?)、そういえば子どもって無闇に『強い』って言葉を多用するよなぁって いつも通りの日々価格:588円(税込、送料別)さて、そのイラストを描いていた早川司寿乃さんの『いつも通りの日々』(理論社)。イラスト中心の見開きに、エッセイ的に短く文章がレイアウトされているので、見ているだけで癒されます。季節にあわず、選ばなかったものもとても良いので機会があれば是非。絵本みたいに、ふわふわっと読めちゃえますよ。 まだ暑いですが、もうちょっとして涼しくなったら窓を開けて本でもいかがですか?この三冊お勧めですよ。 こんどは本の紹介になっちゃった…。でもこれはいいよね