ヴェネチアン・アンティーク・フィオーレ
フィオーレはイタリア語で花を意味し、花の模様が施されているビーズを一般にフィオーレと呼ばれている。華やかなフィオーレはヴェネチアンビーズの代表格でありスピアルーメ(バーナーを使った技法でビーズを作る細工師)が作る感性と技を集結させた傑作であるスピアルーメというビーズ細工師の女性たちはわずか1mmのヴェッテというガラス棒を用いてビーズの上に薔薇と忘れな草、葉、螺旋模様を描き、一粒一粒丹精込めて、作っていくのだという。小さなビーズに絵柄を施す際は、指が焦げるほどバーナーに近付けて作業するため「指焦がし」とも言われている。まさにフィオーレはスピアルーメによる芸術なのである。写真のフィオーレは1900年前半にムラノ島のスピアルーメにより作られたビーズである美しい絵柄には驚嘆させられる。本日はアルナルド・デ・ガスペリ氏のデザインによるベネチアンアンティークビーズのネックレスをご紹介いたしました。貴重なオレンジ色のフィオーレにも注目です。