「ラスト・ダンスは私に」、今回あらためて
いろいろなバージョンを聴きました。
他アーティストの分はひとまず置いておくとして
ドリフターズの後継リード・シンガーや、近年のベン・E・キングの歌なんかも聴いて
1960年のオリジナル・バージョンの良さを再認識しました。
で、何が一番重要かというと
サビ終わりの「ゥン~~~~」。
Aメロでは寛大さを装っているのですが
サビになると本音がポロリ。
ボクの存在を忘れないでね、一線は越えないでね。
異性にもてる人と付き合った経験があれば理解できる感情
束縛はしたくない(束縛する奴だと思われたくない)、けれど一緒じゃない時の行動が気になって気になってしょうがない
そういう微妙な男心(女心でも、もちろん可)が込められた
「ゥン~~~~」なんですよね。
後継リード・シンガーがベン・E・キングほどの名声を勝ち得ず
近年のベン・E・キング自身(かつてあった声の色気が消えている)も往年の彼自身に及ばないのは
「ゥン~~~~」(発音はそれぞれ異なりますが)の違いですね。